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スイス:フリブール

小島 瑞生(こじま みずき)

職業…公務員
居住都市…フリブール(スイス)

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アイルランドの田舎道で。ヒツジたちの渋滞に遭遇……。

アイルランドの田舎道で。ヒツジたちの渋滞に遭遇……。

 あけましておめでとうございます、今年もよろしくお願いいたします!

 アイルランド人の親しい友人とお気に入りのアイリッシュパブでおしゃべりをしていた時があったのですが、その時に彼女の実家の家畜たちの話題に。

 アイルランド、といえば酪農が盛んな国であるため、友人や知人に実家が酪農をしていて――という人たちが少なくありません。私の父方の実家も畜産・農業に従事しているため、必然的に(?)そういう話でも盛り上がることがあるのですが、その時そのアイルランド人の友人が、子どもの頃ニワトリやヒツジたちと一緒に育っていたけど、お気に入りのニワトリ・子羊たちがいつも目の前から消えていく、という思い出話を始めました。

 話によれば、時折友人のお父さんが「どのニワトリが好きかね?」と聞くことがあり、そのたび自分のお気に入りの(可愛くて人懐こい)ニワトリを指さしていたのだそう。
 するとその友人お気に入りのニワトリは、翌日姿を消し、二度とその姿を現すことはなかったとか(苦笑)。

 もうここまでお読みになって想像できる方も多いと思うのですが……そうです、“お気に入り”として友人に指名されたニワトリたちは、翌日の食卓にのぼっていたのでした――。
 さらに友人のお父さんは、真実(?)を知れば当時少女だった友人が激しく傷つくと思い、息子たち(友人の兄たち)にそのことについて口止めまでしていたのだそうです。

 もちろん最終的に友人も真実を知ることとなりましたが(13歳か14歳の時だったとか)、それでもひどく心を痛めたのだとか。それはそうですよね!

 可愛がっていたカモだとか(後をついてこられるともう可愛すぎ!)、子羊とか(ぴょんぴょん周りを飛び回って、「あそんでー」と擦り寄ってくるとまたこれ可愛すぎ!)、肉が柔らかいうちに消費しないといけないとなると、仕方がないとはいえ、子ども心にとても傷心――その代わり命の大切さとか尊さとかを人一倍学ぶことができるんですけどね。






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  • 2 コメント

2 - Comments

尾田より:

2015 年 01 月 15 日 18:13:01

わかります!!

私の実家も酪農業を営んでいるので、オスが生まれて運ばれいていく
切なさは今になっても忘れられません。

でもそういった命をいただいて、私たちは命をつないでいることを
忘れず、感謝していかなきゃいけないなぁと改めて思いました。

小島瑞生より:

2015 年 01 月 16 日 06:23:24

尾田さま、コメントありがとうございます♪
ご実家が酪農業をされているお家なのですね、やはり国は関係なく同じ悲哀が……(^▽^;)。やはり殖やせないオスが去っていくのですね、割り切らないといけないのだろうな、とは思っても生き物なので愛情も出てくるし、なかなか辛いところがありますよね(泣)。
本当におっしゃるとおり、誰かの命のおかげで自分の命が今あるのだなと思うと、毎日たいせつに生きないといけないなと私も思います!

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