メキシコ

メキシコ:グアダラハラ

龍崎 節子(りゅうざき せつこ)

職業…民芸品輸出、撮影コーディネート、通訳翻訳
居住都市…グアダラハラ(メキシコ・ハリスコ州)

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  今回の地震で大きな被害が出たメキシコ市とオアハカ。オアハカはメキシコ市よりもさらに南に460キロ、先住民の村が点在する州で、人口密度はさほど高くないものの、簡素なレンガ造りの家や建物が多いことから、この二度の連続した地震で多く被害が出ています。

 テレビでは衝撃的な救出劇のメキシコ市を多く取り上げていますが、一方で、このオアハカでも多くの家屋が倒壊し、すでに最初の地震で一つの村がほぼ壊滅状態になっています。


地元警察官たちも救援物資を買い求めていました

地元警察官たちも救援物資を買い求めていました

 遠く離れたグアダラハラでは、兄弟たちを助けたいと、市民の力が集まってきています。

 経済的に寄付ができる人はできる分だけ。自分が身をもって手伝いたい人は救援物資の集積所などで。SNSでは、赤十字を中心にして各大学や企業が救援物資の取りまとめをしています。

 呼び掛けている物資は、米、水、ツナ缶、砂糖や塩などの食料品、トイレットペーパーやオムツ、生理用品、衛生用品、医薬品など。

 大型スーパーでは、自分たち用の一般的なものを買う人に混じって、明らかに「救援物資用」の買い物をしている人がいました。地元警察官たちも、宿舎で必要なものを買い出しついでに救援物資を買い求めていました。


あっという間にボランティアの手で運び出されます

あっという間にボランティアの手で運び出されます

 赤十字のハリスコ州オフィスに届けに行くと、多くの一般市民たちが手伝いに来ており、「赤十字」のベストを着た職員、ボランティアたちの指示に従ってキビキビと働いています。

 救援物資を大量に乗せた人々が少しでも楽にスムーズに積荷を下ろせるように、建物の横は即席のドライブスルーになっており、運転手は降りることなく、あっという間に物資が車から降ろされていきます。


老若男女が手伝いに集まっています

老若男女が手伝いに集まっています

 手伝っている人は老若男女。老いも若きも声を張り上げ、ありがとう、ありがとう、Graciasとお互いに言い合いながら、物資を仕分けています。赤十字の建物だけでは足りず、飲料メーカーがこれも無償で貸し出したテントなどを道路に張って作業をしています。そこで各地方ごと、品目に分けているのも全てボランティア。

 助け合いの精神が強いメキシコでは、助けが必要なところには皆が進んで集まっていくのです。



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