ブラジル

ブラジル:サンパウロ

大浦 智子(おおうら ともこ)

職業…フリーランス
居住都市…ブラジル国サンパウロ市

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サンパウロ市内の公立学校で開催された母の日の歌やダンスの発表会

サンパウロ市内の公立学校で開催された母の日の歌やダンスの発表会

 ブラジルでも5月の第2日曜日は母の日です。世の中が不景気であってもにわかに活気づき、各家庭ではお母さんを囲んで親戚が集うことも一般的です。

 花屋さんは一年間で最も売り上げが上がり、路上にまで特設花屋さんが出現。ケーキ売り場では赤いイチゴを載せたハート形のケーキがたくさん販売される一日となります。

 もともと愛情表現豊かなブラジルの人々。母を思う気持ちも、幼少のころからオーバーに感じるほど学校でもばっちりと教育を受けます。

 その一例が、毎年母の日に合わせて開催される歌やダンスの発表会と、お母さんへのプレゼントの準備です。今年もブラジルの幼稚園や小学校では、母の日に向けた金曜、土曜の週末に発表会が行われていました。


母の日の発表の後、ポルトガル語で「お母さん、愛してる」の文字を表す子どもたち

母の日の発表の後、ポルトガル語で「お母さん、愛してる」の文字を表す子どもたち

 それぞれの学年ごとに赤やハート模様を取り入れた装飾で、目いっぱいお母さんへの愛や感謝の言葉を歌と踊りで表す姿に、母親でなくとも誰からも笑みがこぼれます。ブラジルの子どもたちは表情豊かに踊るのが上手な子どもも多いのが印象的です。

 先生たちの指導の下、毎年各学校で用意したお母さんへのプレゼントが子どもたちから贈られるのも、お母さんにとっては、日頃の大変さも一瞬吹き飛ぶひとときです。

 「母強し」は万国共通で、ブラジルでは社会全体の雰囲気の中でも顕著です。それに引き換え、父の日はインパクトが低めなのは、少しお父さんが物憂げにも見えるような、別居や離婚の多いブラジルの家庭事情を反映していることもあるのかもしれません。


お母さんへの思いや感謝の言葉をつづった展示物

お母さんへの思いや感謝の言葉をつづった展示物


母の日に合わせて顔にハートのペインティングを施した女の子

母の日に合わせて顔にハートのペインティングを施した女の子



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