ブラジル

ブラジル:サンパウロ

大浦 智子(おおうら ともこ)

職業…フリーランス
居住都市…ブラジル国サンパウロ市

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南米最高91メートルの観覧車「Roda Rico(ホーダ・ヒッコ)」

南米最高91メートルの観覧車「Roda Rico(ホーダ・ヒッコ)」

 サンパウロには、観光と学びを融合させたユニークな取り組みがあります。ビラ・ロボス公園にそびえる南米最高91メートルの観覧車「Roda Rico(ホーダ・ヒッコ)」で実施されている教育プログラムRODA-EDUCAです。

 RODA-EDUCAは、2025年にスタートした新しい教育プログラムで、観覧車からの360度パノラマビューを“教室”に見立て、街を観察しながら学ぶ体験型ツアーです。2025年にRODA-EDUCAの取り組みが開始されて以来、基礎教育の年齢の子ども達にも利用されてきました。

 高層ビル群、大学キャンパス、川や広大な緑地などを一望し、都市の歴史や自然、社会の多様性を実感できます。


観覧車からのサンパウロの眺め

観覧車からのサンパウロの眺め

 この取り組みは、公的観光プロジェクト「Caminhos de São Paulo」にも認定されており、教育的価値の高い観光コンテンツとして位置づけられています。

 舞台となる観覧車Roda Ricoは、2022年12月9日にオープンして以来、市民や観光客に親しまれてきた新たなランドマークです。夜や時節に合わせて観覧車全体がライトアップされます。2025年12月には、開設3周年に合わせて新しいカフェテリア件お土産ショップもオープンしました。

 直径82メートルの観覧車には42台のゴンドラが設置され、1周の所要時間は約30分。全ゴンドラが空調完備で、ゆったりと景色を楽しめる設計となっています。2台のゴンドラにはカラオケも設置されて、空中で歌うことも楽しめます。降車後は、AIで合成した記念写真も購入できます。


記念写真を購入できるカウンター

記念写真を購入できるカウンター

 毎週月曜日はメンテナンスの日で安全管理も万全、快適な空間の中、刻々と変わる街の表情を高所から観察できるのも魅力です。

 観光名所として知られるRoda Ricoが、開業から数年を経て学びの場としても進化する――新しいサンパウロの取り組みとして注目される存在です。


開設3周年に合わせてオープンしたカフェテリア

開設3周年に合わせてオープンしたカフェテリア


南米最高91メートルの観覧車「Roda Rico(ホーダ・ヒッコ)のゴンドラのモデル」

南米最高91メートルの観覧車「Roda Rico(ホーダ・ヒッコ)のゴンドラのモデル」


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