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スイス:フリブール

小島 瑞生(こじま みずき)

職業…公務員
居住都市…フリブール(スイス)

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カンタベリーの郊外にあるマナーハウス

カンタベリーの郊外にあるマナーハウス

 車で英国に入国し、そこから車で40分ほどでカンタベリーという町に着きました。この町にあるマナーハウスに宿泊したのですが、歴史のある建物で1181年に建てられたのだそう。

 マナーハウスは中世ヨーロッパ時代の旧貴族の邸宅が、後にホテルなどの施設に改装されたものです。そのため内部の至る所に、当時をしのばせる家具や生活用品があり、その頃の生活を想像しながら過ごしました。


滞在したマナーハウスの部屋。天蓋っぽい(?)ベッドが中世の雰囲気を漂わせていました

滞在したマナーハウスの部屋。天蓋っぽい(?)ベッドが中世の雰囲気を漂わせていました

 カンタベリーといえば、俳優オーランド・ブルームの故郷でもありますが(笑)、ジェフリー・チョーサーの著作「カンタベリー物語」があり、今も色濃く残る中世的な町並みや、カンタベリー大聖堂などとともに、よく知られています。


マナーハウス内には暖炉や書斎、オルガンや井戸(!)もあり、アンティークショップにいるようでした

マナーハウス内には暖炉や書斎、オルガンや井戸(!)もあり、アンティークショップにいるようでした

 チョーサーは、1343年ごろにロンドンで生まれた詩人で、作家ではなかったのですが、趣味というか娯楽で物語を書いていて、そのうちの一番有名な作品がこの「カンタベリー物語」となりました。

 登場人物がとても多く(確か30人ぐらい)、みんなカンタベリー詣でに行くところで道中に一番面白い話をした巡礼者が、後で食事を皆からごちそうしてもらうというプロット。1100年~1500年の頃に使われていた中期英語で書かれているので、私は日本語版でしか読んだことがありませんが、一話一話に当時の生活や考え方がにじみ出ていて味があり、面白いです。


カンタベリーの街角で

カンタベリーの街角で

 30人ほど巡礼者(チョーサー本人も含む)がいるのに話の数は24編です。これは執筆半ばでチョーサーが亡くなっているからだそうです。

 「カンタベリー物語」のうちの数話が分かりやすく紹介されている、博物館もあります。一緒に巡礼へ行っているような気分になれるかも。


「カンタベリー物語」博物館は人気の観光スポットの一つ

「カンタベリー物語」博物館は人気の観光スポットの一つ


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