ブラジル

ブラジル:サンパウロ

大浦 智子(おおうら ともこ)

職業…フリーランス
居住都市…ブラジル国サンパウロ市

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『フォーゴス・カーザ・パルマ』の責任者のジルソンさんと病気治療用の火薬を求めて来訪していた女性たち

『フォーゴス・カーザ・パルマ』の責任者のジルソンさんと病気治療用の火薬を求めて来訪していた女性たち

 2014年にブラジルで開催されるサッカーW杯に向けて、ブラジルでは様々な法律が変化しています。その中の一つが、花火店に関する法律です。

 ブラジルでは誕生日ケーキを飾る特定の線香花火のような小さな花火がパーティー用品店などで販売を認められているのを除き、花火は花火店のみが販売を許可されています。

 今、サンパウロ市内にある花火店をインターネットで検索すると、町の中心部の身近なところでどこでも店が開かれている状況ではなく、特定の地域や若干市内の中心部から離れた地域に存在していることに気づきます。


『フォーゴス・カーザ・パルマ』のカウンターと奥の棚に陳列された花火の数々

『フォーゴス・カーザ・パルマ』のカウンターと奥の棚に陳列された花火の数々

 サンパウロ市内の花火店『フォーゴス・カーザ・パルマ(FFOGOS CASA PALMA)』の販売責任者であるジルソンさんに最近の花火店の開業状況について伺うと、
「2011年と2013年にブラジルの花火店に関する法律が厳しくなりました。例えば、花火店のある場所は付近100m以内に病院、保育所、ランショネッチ(軽食店)があってはいけないという制限が加えられました。そのため、以前は市内に60ヵ所あった花火店の内、20店は閉鎖を余儀なくされ、他の40店も規模を縮小するなどで営業を続けられたという状況です」
と教えてくれました。

 花火店にブラジル政府の厳しい目線が向けられた理由については、
「ブラジルはサッカーの試合になると、サッカー場をはじめ、近所の通りや広場などでもお祭り気分で花火を打ち上げる人がたくさんいます。取り扱う商品も大半は打ち上げ花火で、中には地上60メートルまで上がるような大きな連発花火も一般向けに取り扱っています。花火店に押し入って誤って発火するようなことがあったり、購入してすぐ花火店のすぐ近くで火をつけて誤って近所で火災事故を起こしてしまうことを未然に防ぐため、法律が強化されました」
と説明してくれました。 

 『フォーゴス・カーザ・パルマ』も常に火災事故には注意を払っています。店の入り口の前には車を止めるスペースがあり、その前には門がありますが、不審者の進入による火気を防ぐために常に門は閉じられ、シャッターも忙しい時期を除いて全開していません。


花火店では地上60メートルまで上がる大きな連発花火も一般客に販売されている

花火店では地上60メートルまで上がる大きな連発花火も一般客に販売されている

 『フォーゴス・カーザ・パルマ』で販売責任者のジルソンさんと話していた時、ちょうど女性のお客さんがやってきました。
 
 持病の皮膚の疾患を治療するのにある種の火薬を使っていたということで、買い求めて来店したのですが、その商品も2011年から花火店で販売することができなくなったそうです。女性は購入できずに残念そうに店を後にしていきました。 

 国内外の重要なサッカーの試合、6月のお祭り(フェスタ・ジュニーナ)、年明けなどにはプロ顔負けの大きな花火を住宅街の合間で連発して打ち上げる習慣のあるブラジルです。2014年にブラジルで開催されるサッカーW杯ともなると興奮気味になる人が現れることが懸念されて、思いの他早い時期から花火店に対する規制が発せられた模様です。

【『フォーゴス・カーザ・パルマ』のサイト】
http://www.fogoscasapalma.com.br/empresa.htm


『フォーゴス・カーザ・パルマ』の正面入り口

『フォーゴス・カーザ・パルマ』の正面入り口


規模も派手さも世界トップクラスという、1月1日になると同時に一斉に打ち上げが開始するリオデジャネイロ市の海岸沿いのプロの花火大会のテレビ中継.

規模も派手さも世界トップクラスという、1月1日になると同時に一斉に打ち上げが開始するリオデジャネイロ市の海岸沿いのプロの花火大会のテレビ中継.


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3 - Comments

石田より:

2013 年 08 月 24 日 10:11:08

まあ、そうですよね。
特にサッカーファンは熱い人多ですもんね。

でも、花火店も大変ですね。
規制規制でがんじがらめにならなければいいのですが。

いとうより:

2013 年 08 月 24 日 11:36:35

いとうです。
もう来年がW杯ですね。先日、ネイマールを追ったテレビ番組を見て
いましたが、ブラジル代表のユニフォームを着て「セレソン」になる
ことは、スターでも大きなことなんですね。本当に、国を挙げて
盛り上がりそうですが、万が一自国開催で優勝できなかったら、大変な
ことになりそう。

わが息子は、中学からサッカーをやりにブラジルに行くと、息巻いて
います…「キャプテン翼」読みすぎなだけですが。

おおうらより:

2013 年 08 月 24 日 19:33:49

〉石田様
 火災被害以前に、まさに思いがけずとんだとばっちを受けた花火店が多いみたいです。

〉いとうさま
 サッカー熱と言えば、噂によると来年は学校がW杯の時期を休みにするため、年度初めの授業開始日が早まるとか、冬の長期休暇をW杯中に合わせて早めてしまうとか・・・雷雨でもやってくるかのような話も聞こえてきます。ブラジルの試合だけの日に休みということはありましたが、期間中となるとなんだか話は違うような。たかがサッカー、されどサッカー、、、日本人からすると一体なんなんだこの国は、と思う反面うらやましかったりもしますよね。
 息子さんもぜひブラジルに!

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