ブラジル

ブラジル:サンパウロ

大浦 智子(おおうら ともこ)

職業…フリーランス
居住都市…ブラジル国サンパウロ市

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煮立ったコーヒーエキスを濾している

煮立ったコーヒーエキスを濾している

 ブラジルで今もおなじみのコーヒーの作り方があります。

 鍋に水を入れて火をかけ始めたらコーヒーの粉を入れ、スプーンでかき混ぜながら沸騰させ、煮立ったら布製の濾し器でコーヒーをろ過します。沸騰するまでの間に、たっぷりと砂糖を入れて甘味を付けてしまうこともあります。


火にかけ始めた鍋の水にコーヒーの粉を入れている

火にかけ始めた鍋の水にコーヒーの粉を入れている

 アラブ式でも昔ながらのコーヒーの作り方はこのような作り方だと、サンパウロに暮らすアラブ(シリア)系の方から聞いたことがあります。実際、アラブの雑貨食材店では、アラブ式のコーヒー専用鍋も販売されています。

 昔は紙ドリップ用のフィルターやエスプレッソマシンなど、高い工業技術が必要なコーヒー専用の機械がなかったと思われます。鍋で煮るいうというのは手軽にできるもっとも原始的なコーヒーの作り方です。

 インフラが未整備な19世紀前後からブラジルではコーヒーが栽培されるようになり、かつて農場で飲まれていたコーヒーの作り方が今も習慣に残っているとも言えそうです。


沸騰するまでコーヒーの粉の入った鍋をスプーンでかき回し続ける

沸騰するまでコーヒーの粉の入った鍋をスプーンでかき回し続ける

 現代のブラジルでは、鍋で煮だす方法から、紙ドリップ方式、エスプレッソマシン、コーヒーメーカーまで、さまざまな方法で入れたコーヒーが家庭や飲食店で飲まれています。

 気軽にコーヒーを飲めるバールでは、今も機械で入れたコーヒーと、通称「コアドール」と呼ばれる鍋で煮だしたコーヒーをストックしたタンクから注いだコーヒーが選べます。

 鍋で煮だしたコーヒーは濃いものの、想像以上に苦味は少なく、朝からきりっと目が覚めるおいしさです。作るのには若干手間がかかり、忙しい朝から飲むとなると、実は贅沢なコーヒーの味わい方とも言えます。

 自分と同じ飲み方をしていると思いがちですが、嗜好品のコーヒーだけに、味や入れ方は人や国によっても様々です。皆、紙ドリップや機械を使って家庭で飲んでいると思っていましたが、ブラジルで人に尋ねてみると、鍋で作るという人も案外と身近にいたりします。


沸騰して煮立ったら火を止める

沸騰して煮立ったら火を止める


煮立ったコーヒーエキスを濾している

煮立ったコーヒーエキスを濾している


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4 - Comments

いとうより:

2013 年 08 月 20 日 17:23:32

いとうです。
コーヒーは大好きなので、気になりますね。なんか、すごく苦くなりそう
ですが、そうではないということはやり方にコツがあるのか、豆が違うの
か、どこにポイントがあるのでしょう。

日本で普通にやってもダメそうですね。水から煮るなんて、根菜みたい
ですね(笑)

おおうらより:

2013 年 08 月 20 日 23:16:28

〉いとうさま
 衝撃ですよね!粉の後にお湯が注がれると思い込んでいた常識はどこえやら、です。 
 沸騰するまでコーヒーの粉(しかもブラジルは一般に極細挽き)は水に5分から10分は浸っているので、どんなにコーヒーエキスが出るんだろうって感じですが、意外と、特に空気と水のきれいな田舎の朝には合います。水からというのがポイントで、各温度によってもれなく成分が出て、あらゆる成分が交じり合うと苦味も中和されたりするのかなあっと・・・根拠のない持論です。

石田より:

2013 年 08 月 23 日 09:35:40

自分はこっちの方が楽そうです。
だって鍋があれば良いんだし。
一度やってみよう!

おおうらより:

2013 年 08 月 23 日 19:13:36

〉石田さま
 ぜひお試しを!!

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