ブラジル

ブラジル:サンパウロ

大浦 智子(おおうら ともこ)

職業…フリーランス
居住都市…ブラジル国サンパウロ市

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彩色された木製のプレゼピオ

彩色された木製のプレゼピオ

 クリスマスが近づくと、ブラジルでは毎年クリスマスツリー並みに飾られるようになるのがプレゼピオ(キリスト生誕の馬小屋内を表した人形)です。

 プレゼピオは外では人目につくような場所に飾られ、大きさはさまざまです。他に、一般的なブラジル家庭でも小さなスペースに飾られています。
 
 プレゼピオはキリスト教文化に由来するもので、ブラジルは植民地時代より国としてはキリスト教(カトリック)文化の影響を受けてきており、祝祭日をはじめ、庶民の習慣にもその影響が色濃く残っています。その一つがプレゼピオです。


彩色された木製のプレゼピオ

彩色された木製のプレゼピオ

 日本では一般の日常風景の中でプレゼピオを見かけることはほとんどありません。ブラジルでは家庭でも飾られるため、どこの雑貨店でも小さなスペースに飾られるプレゼピオが販売されています。

 毎年見ていると、ひな祭りの人形みたいに見えてくるもので、家庭用のかわいいプレゼピオを飾りたくなってきます。

 同じ飾るのなら、雑貨店にある大量生産されたプレゼピオも悪くはありませんが、こだわりのプレゼピオを・・・ということで、世界第2位(3位の説も)の規模と言われるサンパウロ市内のプレゼピオ博物館を訪ねると、驚きました。

 工業製品と手作りのプレゼピオの価格の差があまりにも大きかったからです。


メタルのミニチェアのプレゼピオ

メタルのミニチェアのプレゼピオ

 プレゼピオ博物館を管轄する宗教美術館(Museu Arte Sacra)のミュージアムショップでは、彩色された木製の小さなセットが600レアル強(写真一枚目、約3万円)、400レアル強(写真2枚目、約2万円)で販売されていました。

 身近な雑貨店で販売されている同じ大きさの人形セットが30レアル(写真5枚目、1500円)ほどで、2倍か3倍くらいの高さは覚悟していましたが、20倍もの価格です。

 販売員の人にこの価格の差を聞くと、手作りであり、木の彫り方だとか、彩色の仕方が細かいなどの理由を挙げられました。確かに、微妙な表情や、彩色の仕方は細かく手作りならではの温かみがあり、金塗りしたものはゴールドラッシュ時代のブラジルやポルトガルを彷彿とさせる、独特のプレゼピオの趣があります。

 プレゼピオはひな人形同様、伝統あるがゆえに、デザインも価格も幅広い人形が誕生するのかもしれません。


オルゴール付きのプレゼピオ

オルゴール付きのプレゼピオ


雑貨店で販売されているプレゼピオの人形セット

雑貨店で販売されているプレゼピオの人形セット


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2 - Comments

かなやより:

2013 年 12 月 03 日 13:27:47

ひな人形感覚というと、やはり子供の健やかな成長を願ってということでしょうか。価格の差の大きさは、どんな物でも同じですね。

より:

2013 年 12 月 03 日 17:50:35

〉かなやさま
 子供のためだけというよりは、救世主の誕生という意味合いがあると思うので、全てを予期に計らってくれるという思いが込められているように思います

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