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スイス:フリブール

小島 瑞生(こじま みずき)

職業…公務員
居住都市…フリブール(スイス)

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日本のような新年の飾りはなく、1月6日までクリスマス飾りのまま

日本のような新年の飾りはなく、1月6日までクリスマス飾りのまま

 スイスや他の欧州の国々で、公式的にクリスマス終了となるのが1月6日の『東方三博士の日(エピファニー)』。この日は、東方の三博士(三聖王)がイエス・キリスト生誕を祝いに、ベツレヘムへ贈り物を持って訪ねてきた記念日となっています。


購入した今年のガレット・デ・ロワ。おいしそうですがフェーヴに関する注意書きはなし

購入した今年のガレット・デ・ロワ。おいしそうですがフェーヴに関する注意書きはなし

 そして筆者が暮らすスイスフランス語圏で伝統的に食されるのが「ガレット・デ・ロワ(La Galette des rois)」。

 フランジパンと呼ばれるアーモンドベースのクリームやリンゴ入りのものが多いです。ちなみにスイスドイツ語圏では「ドライケーニヒスクーヘン」という菓子パンがよく食べられているよう。


中からは、陶器の小さなチョコレートの玩具が出てきました

中からは、陶器の小さなチョコレートの玩具が出てきました

 さて、この伝統菓子の中には「フェーヴ」と呼ばれる人形などの小さな玩具が1つ入っていて、それが入った一切れをゲットした人は、その日1日王様になれるのだとか。そのためガレット・デ・ロワやドライケーニヒスクーヘンを購入したら、もれなく王様の冠もついてきます。

 しかしこの“フェーヴ”がどの一切れに入っているのかが分からず、食べる時はドキドキします。ガレットにかぶりついて、うっかりフェーヴを誤ってガリッと噛んでしまったら、歯が折れてしまいそうで毎回食べる時は戦々恐々としています(苦笑)。


毎年ゲットする「フェーヴ」をコレクションしている人も

毎年ゲットする「フェーヴ」をコレクションしている人も

 商品によっては、ドイツ語とフランス語で「3歳以下の子供は誤飲する可能性がありますので気を付けてください」といった注意書きが小さく書かれているものもありますが、何も注意喚起のないものも少なくありません。

 スーパーではなくケーキ屋などで購入する時は、王冠が載っているか否かでフェーヴ入りかどうかを判断したりしています。

 日本では考えられない気もしますが、スイスや周辺国ではおなじみの伝統なので、言及するまでもない、自己責任ということなのかもしれませんね……。



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