巣立つ前の大仕事2018 卒業前の成果発表会 その3
2018.06.26 up
カラーガードのつなぎの演技
ビブラフォンなどの演奏の後は、カラーガードによるつなぎの演技が披露されました。ここでも模造の銃を回しながら上に高く上げ、それをキャッチする技も入っていましたが、スペースが狭かったのか、うまくキャッチできず落としてしまう姿が2、3度ありました。
3年生は右側で歌っています
幕が上がり、再びマーチンングバンドの演奏になり、「ハリーポッター」「美女と野獣」「オペラ座の怪人」が演奏されました。
その後、補助の3年生が演奏から外れ、舞台前の右側に並び、第2校歌を振りつけ付きで歌いました。
左端には指揮者がいます
第2校歌終了後、幕が下り、今度は1年生のカラーガードのつなぎの寸劇が行われ、全員が室外用の衣装で登場。
これまで練習してきた曲目を披露しました。
ありがとうございました
最後は、昨年のようなあいさつはなく、動画で済ませていたので、涙ぐむ部員の姿はありませんでしたが、全員室内用の衣装に着替え、観客に一礼し、発表会を終えました。
終了後は、家族、友人らが舞台と舞台前に駆けつけ、記念撮影を行っていました。
演奏中の一コマ
「巣立つ前の大仕事」のタイトルをつけたのは、現在の部員で足りない楽器のパートを卒業を控えた3年生8人が補助していたからですが、中山女高のマーチングバンドの部員は減少傾向にあります。
気になって話を聞いてみると、いろいろあるようですが、最大の原因となっているのが「長時間の練習による拘束」。新しく部員が入っても、中間テストなどで成績が悪くなると、長時間、練習で拘束され、勉強時間が削られるのを嫌って保護者が練習の参加を認めず、そのまま退部させてしまう事例が多いようです。それ以外にも、本人が興味を持っていても、練習時間が長い影響で、学習面で遅れをとるのを嫌う保護者が入部を認めない、というのもあるようです。
他校でも同様の話を聞いたことがありますが、中山女高のように部の存続に関わるまでの影響が出ているとは聞いていません。「今年は少数精鋭形」と部の保護者後援団の方々は話してくださいましたが、同時に練習や発表会を通して自身の子どもが成長していく喜びがうまく伝わらないもどかしさも感じられました。
学校関係者にも話を伺いましたが、厳しい練習の中で忍耐力と高い集中力を身に付けたことで、引退後に学習面で成果を上げている部員も少なくないそうです。
学習への偏重を少しでも改善し、クラブ活動、課外活動などで養われる学力以外の面にも保護者には目を向け、学習面以外での子どもの成長につなげていってもらいたい、と学校は願っているようですが、それもなかなか伝わらないようです。
写真を整理していて、たくさん出てきたのは、成果発表会で見せた部員たちの精悍(せいかん)な表情。上の写真のように、練習で培われたであろう高い集中力と意志の強さが出ていたのが印象的でした。
3年生の8人は、前年の成果発表会よりも成熟した感があり、厳しさを内に秘めた「優しい姉」の表情になっていました。
7月13日の新入生の一斉申し込みで、新体制での初演奏が披露されますが、その場でどれだけ新入生とその保護者に関心を持ってもらい、入部につなげられるでしょうか。
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