ウメオというと「大学と病院の街」として知られていますが、ウメオ市内最大の大学病院(universitetssjukhuset)に行くと、以前に住んでいたヨーテボリと比べて、病院らしくない病院、という印象を受けます。

というのは、単なる病院というより、大きな総合施設、というイメージ。エントランスに市内交通のサービスセンターがあり、エントランスからまっすぐ歩いていくとメニュー豊富なカフェテリアが、そしてお洒落なお土産店や雑貨屋などが揃っており、病気でなくとも、病院のカフェに行ってくつろげる雰囲気です。
また、入院中の散髪を目的とした簡易店ではなく、カラーやセットのメニューも揃った、街のなかにあるような美容院も病院内にあります。
そして最上階には、市内を見渡せる展望カフェがあります。

ヨーテボリの大学病院では、簡易的なカフェ、薬局、コンビニなど、入院生活に最低限必要な施設が揃っている程度でしたので、ウメオの大学病院は、病院らしくなくていいなあ…とも思いますが、それでも、より設備も充実し、様々な工夫がされている日本の病院には敵わないでしょう。リゾートホテルと提携して観光客向けの人間ドックを行っている病院など、もちろんスウェーデンでは皆無です。
やはり医療の大部分が税金で賄われていること、そして国民性からも、医療施設はシンプルさが保たれているようです。

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