ペットの体調が良くない時、日本では動物病院に連れて行くのが一般的です。獣医師の診査や処置を受け、ペット用の薬を購入できるのも動物病院、普通の人間用の薬を取り扱う薬局では、ペット用の薬は販売されていません。

　しかし、スウェーデンの薬局では、人間用だけでなく、犬や猫を中心としたペット用の薬品も一角に販売されており、処方せんなしで購入できるものもあります。

　人間用の薬局の一角のほか、ペットショップでもペット用の薬を購入することができます。大型ペットショップには、ペットの健康相談所が併設されていることが多くあります。ペットが風邪気味、お腹の調子が悪い時などといった症状の場合、まずそこで簡単な診査を受け、市販薬を薦めてもらったりすることもできます。

　大けがや急病、重症の場合は最初から動物病院に向かいますし、避妊去勢手術を行うのも動物病院ですが、風邪などの症状の場合は、市販薬で様子を見てから、良くならなければ動物病院、というのが一般的な流れのようです。

　ペット用の薬が人間の薬局でも取り扱われているほか、ペットも公共交通機関に連れて乗ることができるなど、やはりスウェーデンでは「ペットも家族の一員」という認識が強いことは、日本人も手本になるところではないかと思います。

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