アメリカ横断の皆既日食 準備編
2017.10.15 up
日食用眼鏡。私のは正規品でしたが、ブームに便乗して偽物も多く出回ったようです
遅ればせながら、8月21日にあった皆既日食について書きたいと思います。この皆既日食はアメリカ大陸を西から東に横断するもので、横断する形での日食はアメリカでは1918年以来。シアトルでも6月ぐらいからじわじわと、直前には狂想曲とも言える日食ブームで大いに沸きました。
ブームの到来をしみじみ感じたのは、宿泊価格の急騰。今回の日食は西海岸のオレゴン州を皮切りに約3時間かけて東へ移動する天体ショー。シアトルでは90%程度の「欠け」のため、ぜひ100%エリアで観察しようと、日本からやって来る友人とともにオレゴン州で宿を取ったのが半年以上前。
ところが、日食の話題が頻繁に出始めてきた6月ごろ、宿のオーナーからドタキャンの知らせ。その後、ほかの場所も探しましたが、日食ピンポイントエリアの宿泊施設はすでに満室か、考えられないほどの高値。私たちの宿が突如キャンセルされたのも、このブームに巻き込まれたからでしょう。
また、普段は空き地だったり誰かの庭だったりする場所が、有料のキャンプサイトに変身したり、オンラインショッピングサイトで販売された日食眼鏡の一部が実は鑑賞に適さないものと分かり、リコールされたりと、さまざまな便乗ビジネスが世間をにぎわせました。
話は戻って、私たちが宿泊先をどうしたか。そう、今回の日食はアメリカ横断。太陽は一体どこを移動するのかと地図を眺めていたところ、偶然にもテネシー州にある夫の実家が100%のエリアということが判明! 里帰りも兼ねて私たち一家はシアトルからテネシーへ移動、友人も日本から20時間かけて合流することになったのです。これで観測場所は確保。ひと安心です。
当日の太陽の移動を示したNASAのウェブサイト。オレゴン州から始まり、サウスカロライナ州で終わる横断型でした
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