スイス

スイス:フリブール

小島 瑞生(こじま みずき)

職業…公務員
居住都市…フリブール(スイス)

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コンセルバトワールの掲示板には、実技試験や地域のコンサート、発表会の情報でいっぱい。

コンセルバトワールの掲示板には、実技試験や地域のコンサート、発表会の情報でいっぱい。

 先月の話なのですが、通っている地元の音楽院(le conservatoire/コンセルバトワール)で“発表会”がありました。
 スイスでも、日本同様楽器のレッスンは人気があり、多くの子どもたちが何らかの楽器を習っています。やはり一番人気のある楽器はピアノですが、バイオリンなどの弦楽器やフルート、トランペットといった管楽器を学んでいる生徒さんも少なくありません。また少し珍しいところでは、アコーディオンやハープ、パイプオルガンなどを教えている学校もあります。


小さなハープと大きなハープ。まだ小学校低学年の子どもたちには、グランドハープを弾くのは困難なため、アイリッシュハープからレッスンを始めます。

小さなハープと大きなハープ。まだ小学校低学年の子どもたちには、グランドハープを弾くのは困難なため、アイリッシュハープからレッスンを始めます。

 スイスには、州立・市町村立の音楽学校がたくさんあり、趣味や音楽教育として楽器を学んでいる子どもたちや、さらに専門的に深く学べる音楽院(コンセルバトワール・コンサバトリウム)で将来の音楽家になるべく勉強する若者たちも珍しくありません。一般的にスイスの小学校では、日本の小学校に比べ、音楽の授業が少ないという事情もあるため、地域の音楽学校は大切な教育の場となっているようです。

 もちろん私のように、成人になってから楽器レッスンを再開したり、新しい楽器を習うという人もいます。私が習っているのはグランドハープ。ハープクラスの生徒のほとんどが小学校~高校生の女の子たち。男の子も数人、大人の生徒も私を含めて3人ほどいます。


発表会では、友達・夫婦同士でデュエットを披露する生徒も。

発表会では、友達・夫婦同士でデュエットを披露する生徒も。

 そんな音楽院でのハープ発表会ですが、かなりカジュアルでリラックスした雰囲気でした。発表する生徒さんたちも、ジーンズとTシャツといったラフな格好で舞台へ上がり、演奏したらすぐに観客席へ戻る、そして次の生徒……という繰り返しです。時々先生がコメントやジョークを入れたり、緊張しすぎて頭が真っ白になったのか曲が弾けなくなり、舞台で立ち往生してしまう生徒さんをフォローしたりします(笑)。

 発表会は一般に公開されており、誰でも聴きに来ることができるので、自分が習っているハープだけではなく、ピアノなど他の楽器の発表会も聴けるのが嬉しいです。
今回私は発表会に参加しませんでしたが、次回(気が向いたら?)挑戦してみようかなと思います――果たしてどうなることやら。




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