スイス

スイス:フリブール

小島 瑞生(こじま みずき)

職業…公務員
居住都市…フリブール(スイス)

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スイスで2013年以前に結婚したカップルも、夫婦別姓を希望すれば変更可なのだとか。

スイスで2013年以前に結婚したカップルも、夫婦別姓を希望すれば変更可なのだとか。

 私の勤めるオフィス内は年頃の女性同僚が多いせいか、ここ1年ほど“結婚ブーム”。次々6人ほどの女性が結婚したのですが、その6人中4人の同僚が結婚後も旧姓のまま仕事をしていることに気が付きました。

 というのも、スイスでは2013年1月1日から夫婦別姓か夫婦同姓かを選択することができるようになったからです。もし夫婦別姓を選択した場合は、将来子どもの苗字をどちらのものにするか、婚姻の時点で決めることになっています(1年以内)。

 2013年以前は、どちらかの姓を夫婦ともに使用するか、もしくは二人の姓を合体させた『複合姓(ダブルネーム)』を選ぶことはできても、お互いの結婚前の姓を結婚後も別々に名乗ることはできませんでした。そのため2013年以前に結婚した我が家では、夫がそのまま自分の姓を、私は自分の姓と夫の姓をつないだダブルネームを使用しています。

 こうしてスイスに『夫婦別姓』の選択が新しくできてから3年強。果たしてスイスの人々は別姓という新たな選択に対して、どういう反応を示しているのでしょうか。
 最近発表されたデータによれば、5人に1人の女性が旧姓を選択し、大多数は夫の姓を名乗っているのだとか。そして夫が妻の姓を選択するというケースは2%ほどだということですから、まだまだ妻が夫の姓になるのが一般的のようです。

 前述した私の同僚たちの結婚後の姓選択は、面白いことになぜかスイスのデータと異なっていますが、この同僚たちが全員非スイス人であったことが原因なのか、それともたまたま自分の名字に対する愛着心が強い女性たちが多かったからなのか――興味深いところです。






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