ブラジル

ブラジル:サンパウロ

日下野 良武(くさかの よしたけ)

◎職業;ジャーナリスト、ブラジル文化研究家
◎居住都市;サンパウロ市(ブラジル国)

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 新しい年が明け、ブラジル北海道文化福祉協会(通称;ブラジル北海道協会)は1月11日午前11時から同協会会館サロンで恒例の新年会を開いた。100人ほどの会員が集まり、持ち寄った料理を食べながら協会運営の将来を語り合った。


 初めに、先駆者の霊に1分間の黙とうの後、日伯両国歌を全員で斉唱。続いて大沼 宜信同協会会長が「おめでとうございます。昨年は創立95周年式典などで皆様には大変お世話になりました。今年は3月総会で新役員が決まり、4年後には100周年を迎えるので委員会を設置します。皆で頑張りましょう」とあいさつ。杉本 正さん(98)=上常呂出身=の乾杯の音頭で、全員が今年の弥栄と無事を祈った。懇親会では軽音楽演奏や日本舞踊の祝いの舞が披露され、来場者は熱心に見入っていた。


 新年会の参加は2度目という池尻ナオミ・カーレンさん(23)は「私は3世。もう一度、北海道へ行きたい」と目を輝かせた。同協会理事の中浜ヒロシ・オズマールさん(67)=税理事務所経営=は「日本へ行って、うまい日本酒を飲みたいね」と笑った。


 同協会は道の協力を得て、研修のために出身者の子弟を北海道へ派遣している。12回目の今年は6人(男4人、女2人)が1月29日から1週間、札幌市に滞在。団長の北野ハルオさん(46)は「ぜひ、雪まつり会場へ行き、日本の雪を見たい」、副団長の藤田エリオさん(34)は「祖父母が生まれた所を訪ねて、日本人としての誇りを感じたい」と述べた。


 近年、在ブラジルの各県人会では若者の参加減少が問題。同協会は青年部『ひぐま会』の活動が活発で他県人会の見本になっている。約30人が参加していた。大沼会長の「彼らは協会の財産です」の言葉が印象に残った。


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