ブラジル

ブラジル:サンパウロ

日下野 良武(くさかの よしたけ)

◎職業;ジャーナリスト、ブラジル文化研究家
◎居住都市;サンパウロ市(ブラジル国)

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猛暑の新年

猛暑の新年

 厳寒の十勝、大雪の日本とは反対に、サンパウロ市は猛暑の新年を迎えた。正月三が日の日中温度は35℃前後。じっとしていても汗が出るほどだ。ブラジルの年末年始の休日は1日だけだが、市民はクリスマス休日から海や山へ繰り出し、行く夏を楽しんでいる。


にぎわう砂浜

にぎわう砂浜

 1月2日、南へ70キロのサントス海岸へ行った。透き通るような青空に純白の雲。4キロに及ぶ海岸の砂浜は、ビーチパラソルと日光浴をする人で大にぎわい。波打ち際でそぞろ歩きするカップルも多い。高齢者は読書や世間話をしながら、くつろぐ。当地の新聞報道によると、「サンパウロ市からは約40万人が出掛けた」ようだ。


ロナウドさん一家

ロナウドさん一家

 パラソルの下に若夫婦と幼子がいた。ロナウド・マルケスさん(31)=舞踊教室経営=と妻のアンナさん。「毎年、1週間の休暇を取ってここへ来る」という。筆者が日本人と知り、積極的にアンナさんが話し掛けてきた。「私のきょうだい2人は皆、日系人と結婚。私だけです、そうならなかったのは…」。横に座っていた夫のロナウドさんが真面目な顔で、こう冗談を飛ばした。「彼女には日系人の男友達が数人いたらしいけど、私の方がずぅ~と良かったんです」。3人そろって大爆笑。私にとっては初笑いになった。ブラジル人は咄嗟のユーモアに長けている。嫌味が感じられない。


 今年はブラジル・日本国交樹立120周年。これを記念して2月中旬、サンパウロ市のカーニバルに『青森ねぶた祭り』が参加し、今年中の花火大会も計画されている。また、サンパウロ日本国総領事館開館100周年にも当たり、海上自衛隊のブラジル慶祝訪問も検討され、サントス、リオへの寄港も実現しそうだ。両国の関係がより緊密になるのは喜ばしい。


 外国に住む一日本人として、今年1年間の読者皆様の幸せを地球の反対側からお祈りしたい。


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タグ:サンパウロ

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