フランス

フランス:パリ

別紙 敦子(べっし あつこ)

氏名=別紙敦子
職業=観光業
居住都市=パリ(フランス)とバルセロナ(スペイン)年間1:2の割合で、行き来しています。

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絵の巡礼者の持っているヒョウタンは水筒の代わり

絵の巡礼者の持っているヒョウタンは水筒の代わり

7月、夏のヴァカンスに入り、すっかり日も長くなって来た頃、「サンティアゴ巡礼」する人が多くなります。
でもそれは、キリスト教信仰心からと限らず、スポーツ精神・健康・目標達成…などの理由も有ります。
私は、「昨日一日だけ、サンティアゴへの道を歩き、道沿いの親切な民家に泊まった」と、知人が楽しそうに話していたのを聞いて、驚いたことがあります。
私の中で「巡礼」とは、一大決心、人生において大きな意味のある行動。いわゆる大事(おおごと)なことだったのです。
*民家が宿泊施設に早変わり(一泊5~10ユーロ位)


スペインならではのシェリー酒、モスカテル

スペインならではのシェリー酒、モスカテル

スペイン北西ガリシア地方にあるサンティアゴ・デ・コンポステーラへの巡礼は、中世よりヨーロッパ中の巡礼者が集まることで有名です。
キリストの十二使徒である大ヤコブのお墓が見つかって以来、キリスト教の聖地となったからです。
当時は、自宅を一歩出た時点より巡礼がスタートした事とし、ピレネー山脈を越えサンティアゴに数か月かけて、歩いたそうです。

現在は、幾つかあるコースの中でも、国境近くのフランスの街から出発し、ピレネー山脈の峠を越えスペインに入り、ガリシアに向かう海沿いの巡礼路(「フランスの道」と呼ぶ)を歩くパターンが多いです。
途中 幾つかの地点で、スタンプを押す所が設けてあり、達成記録&証明になります。
ちょっぴり楽しい気分にさせてくれますね。


タルタ・デ・サンティアゴ.

タルタ・デ・サンティアゴ.

この巡礼にちなんで「サンティアゴ」と言うタルト菓子が存在します。
アーモンドパウダーがぎっしり詰まった、大人好みの味ですよ。
表面に粉砂糖で聖ヤコブの姿か十字架が描かれているのが特徴です。
好みですが、たっぷりと甘い酒「モスカテル」をかけて食べると美味しいです。
モスカテルは、フランス語で『銃士』の意味。
何となく、強い決意が加わった感じがします。

日本から、この巡礼に挑戦しようと言う人も意外に多く、時間の許す範囲で気軽にしても良いので、観光がてら来る人もいます。

最後に、カトリック教が欧州に広がった歴史の流れに想いを馳せ、
このお菓子をいただくのは、いかがでしょうか?




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  • 2 コメント

2 - Comments

道下より:

2014 年 07 月 13 日 16:58:41

お菓子の十字架を食べてしまっても「罰当たり」ではないのですね。やけに気になります。

Setsuより:

2014 年 07 月 15 日 07:40:02

メキシコからこんにちは。

Santiago de Compostela ですね!!
カトリックでもクリスチャンでもないのですが、パウロ・コエーリョの「星の巡礼」という本を読んで、とてもこの巡礼路を行ってみたいと思っています。歩き。。。自転車で。(へなちょこ)
うらやましい!

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