フランス

フランス:パリ

別紙 敦子(べっし あつこ)

氏名=別紙敦子
職業=観光業
居住都市=パリ(フランス)とバルセロナ(スペイン)年間1:2の割合で、行き来しています。

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パリ市内を走るバスの車内のLEDから発せられる青色光。撮影2025年11月

パリ市内を走るバスの車内のLEDから発せられる青色光。撮影2025年11月

 パリのバスに夜間乗車した時、きっとこんな疑問を抱かずにはいられない。見逃すことのできない鮮やかな青い照明が使用されているのです。

 私が乗車した時の印象は、明るさが不足しているので社内の様子がよく見えないのに、眩(まぶ)しい光は目に入り込み眼精疲労になる人もいそうですし、暗すぎて何か読むには不向きでした。何よりも、その青い照明が犯罪を引き起こしやすい雰囲気になっている感じがして居心地が悪かったです。

どうしてこんな照明を使用するに至ったのか、とても気になりますね。実際、この青い照明に対する市民の意見はさまざまでした。


まず、この青色を使用した理由として、
 ・水族館にいるようなリラックス空間を演出できるのが青色だから
 ・運転者の眩しさの軽減。特に暗いときや雨天時の安全性を向上できるから。
 ・不審者が目立ちにくくする効果があるとされる青色は、無意識のうちに乗客に警戒心を促すことになる。
 ・青色光には、静脈注射による薬物使用者が静脈を見つけにくくするなど、特定の望ましくない行動に対する抑止効果あり。

 …ちょっと、最後の理由にはビックリしました。実は、ナイトクラブのトイレ、プラットホーム、鉄道橋の内部や、環状道路の下を通る橋などにも使われているところがあったので、納得です !


パリの乗車券。紙チケットは今月で販売終了です。今後は右の「ナビゴ」カードのみ

パリの乗車券。紙チケットは今月で販売終了です。今後は右の「ナビゴ」カードのみ

 過去に、車内照明の色が治安を悪化させている可能性を取り上げられた交通局は、公共交通機関における色々な意味で事故防止に役立つと考えた結果だったのですね。

それでも、夜の車内の色には馴染めず、落ち着かない気分で乗っています!




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