ブラジル

ブラジル:サンパウロ

日下野 良武(くさかの よしたけ)

◎職業;ジャーナリスト、ブラジル文化研究家
◎居住都市;サンパウロ市(ブラジル国)

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にぎわった「北海道祭り」。ニシンを焼く煙が会館の中に広がった

にぎわった「北海道祭り」。ニシンを焼く煙が会館の中に広がった

恒例の『北海道祭り』(ブラジル北海道協会主催)が5月25日、サンパウロ市内の同協会会館で開かれた。19回を数え、例年、昼食にニシンの丸焼きを食べる目的で来る日系人が多い。今年は、間近に迫ったサッカーW杯に関する話が会場内で飛び交った。


同協会の若手スタッフらが朝10時ごろからニシンを焼き始め、立ち込める煙の中で大奮闘。売り場の前には100人ほどが並んだ。祖父が小樽市出身という平野オストン副会長(43)は「用意した500匹(1匹20レアル=約千円)はほぼ完売です」と喜ぶ。ニシンの外、いかの丸焼き、シュラスコ(焼肉)、北海ちらし寿司も売られていた。


鈴木政勝さんとその家族

鈴木政勝さんとその家族

市内に住む鈴木政勝さん(70)=小樽市出身=は「毎年、楽しみにしている。女房と孫娘同伴で来ました」と笑顔を見せた。また、日本企業駐在員の伊藤正人さん(32)は夫人と2人の幼子同伴。「会館の近くに住んでいる。ニシン、おいしいですね。ワールドカップについてですか? クイアバでの日本対コロンビア戦を見物します。もう切符も購入済み」と言う。


会場内の話題の中心は、やはりW杯。とはいえ、盛り上がりとは反対に、「スタジアム工事未完やアクセス不備が問題。本当に大丈夫か」「期間中に労働者のデモが起こらなければいいが…」など心配する声も聞かれた。


この日は一日中、あいにくの雨。温度は15℃前後。セーター、ジャンバー姿の来客が目立った。悪天候にもかかわらず、来場者は優に500人を超えた。


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タグ:ブラジル,W杯

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