フランス

フランス:パリ

別紙 敦子(べっし あつこ)

氏名=別紙敦子
職業=観光業
居住都市=パリ(フランス)とバルセロナ(スペイン)年間1:2の割合で、行き来しています。

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ディアゴナル通りにて、3月22日

ディアゴナル通りにて、3月22日

春の陽気が感じられる3月から4月、バルセロナ市のあちこちの街角にグランドピアノが置かれ、市民が気軽に弾くことができる場が設けられます。
別にピアノに限らず、そこで自分の好きな楽器を奏でてもよいのです。
この街が、音楽と非常に身近であることを感じる時期です。


マリア・カナルスさん。2014年度コンクールのガイドブックより

マリア・カナルスさん。2014年度コンクールのガイドブックより

実は、この時期 毎年行われるマリア・カナルス・バルセロナ国際音楽演奏コンクールのイベントの一環の一つなのです。
今年は、音楽家でこのコンクールを創めたマリア・カナルスさんが生まれてから、ちょうど100年という記念の年でもあります。

コンクールが始まったのは60年も前で 世界各国から音楽家が遥々挑戦しにきます。
今年は、残念なことに日本人が入賞しませんでしたが、毎年 日本からの出場者も多く、昨年をはじめ何度も日本人が受賞しています。


ゴチック地区レイアール広場にて、3月21日

ゴチック地区レイアール広場にて、3月21日

コンクールはプロを目指す人、アマチュアは街角コンサートで自分の普段の練習の成果を発表できます。
発表する機会は多い方が、頑張りがいがあるというものです。
子供たちに感想を聞いてみました。
「間違ったから、来年は頑張るよ。」「気持ちいい!」「僕、凄いだろう!」など、伸び伸びとした返答でした。
特に、スペイン人は人前に出て、自分をアピールするのが大好きな国民であると思います。この時とばかりに、みんな張り切っていました。


私は、街で何気なく彼らの音楽を聴きながら、こんな良い習慣、ぜひ日本でも取り入れて、音楽の楽しみの場を増やしてほしいなあと思いました。
楽器に触れる機会が、もっと日本の子供たちの持っている可能性を広げるに違いないから。



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1 - Comments

道下より:

2014 年 04 月 11 日 11:33:48

日本でいうと路上ライブのピアノ版でしょうかね。自己アピールしながら気軽に楽しむ文化がうらやましい。

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