フランス

フランス:パリ

別紙 敦子(べっし あつこ)

氏名=別紙敦子
職業=観光業
居住都市=パリ(フランス)とバルセロナ(スペイン)年間1:2の割合で、行き来しています。

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カタルーニャ特産品のブッティファラ Butifarra ソーセージ

カタルーニャ特産品のブッティファラ Butifarra ソーセージ

カーニバルは、四旬節の前に行われる行事ですが、カタルーニャ地方の人々は、同様に食べ物でも、四旬節の前に必ずあるものを食べるという慣習があります。
それは、卵入りブッティファラ、ジャガイモ入りオムレツ、揚げ菓子の3つを食べて祝うことです。


カタルーニャの郷土料理の一つ。ジャガイモ入りのオムレツTruita de patates

カタルーニャの郷土料理の一つ。ジャガイモ入りのオムレツTruita de patates

もう一つ、カタルーニャ地方の学校で必ず行われることがあります。
それは、四旬節の前日の木曜日に、学校で必ず「遠足」に行く決まりがあるのです。
お弁当は、ブッティファラのサンドイッチと決まっています。
理由は、当分の間(40日間)、肉を食べられないからです。


遠足の様子。7本足の老婆と魚を持った子供の絵に注目

遠足の様子。7本足の老婆と魚を持った子供の絵に注目

この日、先生は必ず、カタルーニャの民話「クワレスマお婆ちゃん」の話をします。
『しわしわの太った7本足のお婆ちゃんクワレスマは、手に魚(タラ)を持って、子供たちに魚を食べなさい。肉を食べたら連れ去られるよ』と言うのです。
そして、彼女の足は1週間に1本ずつ抜け、四旬節の最終日を迎えます。
そうして人々は、「魚はもういいよ、肉を食べることができる」と言う意で、
イワシを土に埋め、40日間の断食を終えるそうです。


ブニョールBunyols。 カタルーニャ地方の揚げ菓子でボールの形

ブニョールBunyols。 カタルーニャ地方の揚げ菓子でボールの形

現在も、四旬節(始まりは金曜日)の40日間、肉を食べないキリスト教信仰者がいるようです。私の知人でもいます。
体を清めるのが目的で、その期間の金曜日だけは魚を食ベることを許される。
ただ、育ち盛りの子供とお年寄りは食べてもよいそうです。

友人から、「イスラム教のラマダンほど大変ではないわ。体に良いから」と勧められましたが、どうしようかなあ…。

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  • 1 コメント

1 - Comments

かなやより:

2014 年 03 月 13 日 17:14:30

遠足…何と懐かしい響きでしょう。大好きなバナナと板チョコをリュックに入れ、遠くまで歩いた頃を思い出します。

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