フランス

フランス:ボルドー

針谷綾子(ハリガイアヤコ)

職業…シャトーでのワイン販売/ぶどう畑(シーズン時)
居住都市…ボルドー(フランス)
→こちらで記事をかきはじめた頃はニュージーランド南島のブレナムに滞在していました。2012年の夏から夫の仕事の関係でフランスのボルドー地方のマルゴーに住み始めました。現在滞在7年目です。ボルドーレッドで有名なワインの町です。ボルドーは小さなパリと呼ばれており、観光地としても人気があります。

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極甘口ワイン週末

2014.11.17 up

このサインが目印です

このサインが目印です

11月8.9日の週末は極甘口ワインで有名なソーテルヌとバルサックエリアでのワインイベント「Portes-ouvertes en Sauternes et Barsac」がありました。毎年この時期に、普段は予約しないと入れないシャトーやスケールが小さくて一般の方にはオープンしていないシャトーなど総勢50か所のシャトーが試飲やシャトー内の見学をさせてくれるイベントです。
10時~18時まで自由に入れるんです。基本的に各シャトーの見学は半時間ほどで、その後試飲ができます。試飲できるワインもそれぞれ異なり、多いところでは5.6種類も試飲させてくれるんです。


Chateau Haut-Peyragueyにて

Chateau Haut-Peyragueyにて

この極甘口ワイン、ボトリティス・シネリアというカビの一種がブドウにつき、このカビがブドウの皮をたべ水分がどんどん奪われてしまい干しぶどうの様な状態のブドウから作られるワインです。糖分が高く水分が少ないので、甘さの凝縮した甘いワインになるのです。


まさに蜂の巣の様...金色に光るボトルたちに

まさに蜂の巣の様...金色に光るボトルたちに

極甘口ワインは、他のワインと異なり収穫時期が長期にわたります。このエリアの収穫も先週おわったばかりのところやまだ後数日かかるというところまで様々。ボルドーの赤ワインのぶどうの収穫は例年より長期だった今年も、すでに1か月前に終了しているのでその期間の長さがおわかりいただけるかと思います。カビの状態をみながら手摘みにより収穫されるので、同じぶどうの木の収穫は多い時には6回前後収穫されるんです。


Chateau La Bouadeにて

Chateau La Bouadeにて

フランスのシャトーというとどうしても電話やメールで予約してから、やっとそのドアをあけてくれるという敷居の高さがあります。けれど、このイベントは多くのシャトーに3日間気の向くままにはいって作り手と話したりワイン試飲をし醸造場所やその方法を知ることができるので地元の人も観光客も待ちわびているイベントなんです。


Chateau Doisy Daeneにて

Chateau Doisy Daeneにて

一つの場所に多くのシャトーが集まって試飲するイベントではなく、それぞれのシャトーにドライブしながら入れるというところが特別なムードも漂いいいですね。この葉っぱの色が変わる秋の景色を見ながらのシャトー巡りは何とも気持ちいいものがあります。


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