ブラジル

ブラジル:サンパウロ

大浦 智子(おおうら ともこ)

職業…フリーランス
居住都市…ブラジル国サンパウロ市

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レストランのグリルで焼かれているヒツジ肉

レストランのグリルで焼かれているヒツジ肉

 ブラジルで肉を食べると言って思いつくのは、やっぱりシュラスコ(ブラジル式串刺しバーベキュー)です。

 サンパウロにあるシュラスコのレストランは、高級店から庶民の店まで幅広く営業されています。高級を見分ける一つのポイントは、常時、羊肉があるかないかとも言えます。


グリルされたヒツジ肉を盛ったお皿

グリルされたヒツジ肉を盛ったお皿

 ブラジル東北部の方では羊や山羊料理を食べる習慣はあっても、サンパウロの一般家庭の料理では、いつも羊肉が食べられているわけではありません。供給量も牛肉、豚肉、鶏肉に比べるとごくわずかです。

 そのような中、比較的消費されている場所が、中上流層に好まれる肉料理店です。シュラスコのレストランでもヒツジ肉が出され、好んで食べる人も少なくありません。

 ブラジルでおなじみの量り売りのレストラン(ブッフェ形式でお皿に乗せた料理に、一キロ単位で値段が決められている)でも、中上流層好みのレストランでは、グリルで焼きたての肉料理にヒツジ肉が選べる店があります。

  羊やヤギ肉と言えば、もともとアラブ料理やフランス料理などでおなじみの食肉です。

 ブラジルには、中近東起源のアラブ移民やユダヤ移民も暮らしてきました。富裕層にアラブ系やユダヤ系の人が多い事と、高級肉料理店で羊肉が出されることは、何か関連があるかもしれません。


高級店ではヒツジ肉もあるシュラスコ

高級店ではヒツジ肉もあるシュラスコ

 中東のアラブ起源の料理といえば、ブラジルでも親しまれている料理の一つにエスフィッハがあります。炒めたひき肉などを乗せたミニピザのような料理です。

 中東では山羊やヒツジの肉が使われていたというエスフィッハは、今のブラジルでは、ヒツジ肉がすっかり牛のひき肉にとって代わってブラジル料理と化しています。


牛のひき肉をにせたブラジルのエスフィッハ

牛のひき肉をにせたブラジルのエスフィッハ



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2 - Comments

道下より:

2015 年 01 月 05 日 15:09:33

シュラスコは食べことがありますが、おいしいですよね。ただ、少し塩気が多いかなという印象です。羊肉でもおいしいでしょうね。

oouraより:

2015 年 01 月 06 日 05:25:01

〉道下様
 臭みはありますが、付け合わせのソースなんかでおいしくいただけます!そうですね、日本から来たばかりの時は塩気が強いと感じましたが、今は慣れっこになってしまいました!

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