台湾

台湾:台北

小川 聖市(オガワ セイイチ)

職業…日本語教師、ライター

居住都市…台北市近郊の新北市(台湾)

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趙筱瓏(ジャオ・シャオロン)PTA会長(左)と卓俊辰(ズゥオ・ジュンチェン)校長(右)

趙筱瓏(ジャオ・シャオロン)PTA会長(左)と卓俊辰(ズゥオ・ジュンチェン)校長(右)

 台湾の大学入試の1つである(注:台湾の大学入試は色々あり、当事者以外の方には分かりにくい複雑な制度です)指定科目考試の前日の6月30日。前日の29日の22:00頃、「國立台湾師範大學附属中學で6月30日10:00から会見を行う」というメールをいただいたので、関係者に連絡をとり、許可をもらい、出席することにしました。

 卒業式では、生徒たちが成長し、巣立つ姿に目を細めていた卓俊辰校長も趙筱瓏PTA会長も「怒り心頭!」という表情で会見に臨みました。


最後は全員でシュプレヒコール

最後は全員でシュプレヒコール

 会見の内容は、来年度(注:台湾の学校の新年度は9月から)から実施される12年國民教育制度(注:基本精神は、高校3年間の学費無償など、国民の教育機会を均等にしていこうという趣旨のもの。入試制度も、今年まで行なわれていたものから変更する予定)に伴い、台北市教育局が決定した学校独自の生徒募集枠が当初の予定よりも大幅に減らされることへの抗議です。
 学校側によると、独自の募集枠を全体の80%という希望を出したところ、台北市教育局の決定は50%。他の台北市内の有力校(台北市立)は独自の募集枠が70%台まで認められているので、「この決定は國立校いじめではないか」、「密室で決められた不公平な決定だ」ということで校長をはじめ、先生、PTA、今年の卒業生を含む生徒たちが立ち上がりました。
 また、台北市教育局が決めた50%という枠は、学校が掲げる「生徒一人一人の長所を伸ばし、個性ある人材を幅広い視野で育てる」という理念を根幹から揺るがされる重大な問題である、という危機感から行なった会見でもあります。

 初めて教育関係の会見に顔を出しましたが、シュプレヒコールが終始飛び交う光景に驚きを隠せませんでした。
 周囲の話を総括すると、生徒たちは「社会問題(教育の問題)に目を向ける」ということで主体的に行動し、会見の席についていたようです。ですが、彼らを守るのも大人の役目。報道用のカメラの前に生徒たちが登場し、後で好奇の目にさらされることがないよう配慮する必要があったのでは……ということを担当の先生にお話しし、会場を後にしました。





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