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ヨーテボリ市民大衆に知られるクリスマスイベントの一つに、毎年12月15～20日ぐらいの間で2日間程度、一日2～3回、合計5回ほど実施されるコーラスのコンサート「JULSÅNG I CITY」（ユールソング・イ・シティー）があります。（スウェーデン語で「ユール」がクリスマスの意味）
場所は市内の大教会、4～5組の合唱団が順番にクリスマスソングを演奏し、また、毎年異なりますが、吹奏楽団の演奏などが加わることもあります。
今年の「JULSÅNG I CITY」市内最大の教会に立ち見も多く出るほどの観衆です。
「JULSÅNG I CITY」の特徴は、普通、皆さまが思い浮かべるコーラスの演奏会とは異なるのが「市民参加型」であること。
各合唱団の演奏の合間に、観客みんなで有名なクリスマスソングを歌う場面が数回あります。
それも、4フレーズぐらいある曲であれば、1フレーズ目と4フレーズ目は皆で、2フレーズ目は女性のみ、3フレーズ目は男性のみ、といったように。観客席全体が歌声で満ちている状態です。
「JULSÅNG I CITY」のパンフレット、年は変わってもデザインは毎年同じです。パンフレットの中には皆で歌う曲の楽譜と歌詞が掲載されています。
入場料は無料ですが、円筒にした入れ物に棒がついたものがコンサート終盤で客席に回ってくるので、そこに好きなだけ寄付する形式となっています。
毎年、客席に人があふれる「JULSÅNG I CITY」。
やはり、家族や友人が演奏する合唱団の一つに所属しているから聴きにくるという市民が多いようですが、他の合唱団の演奏も同時に聴けること、また、客席にいながら歌う時間があるのも、他のコンサートでは味わえない趣があるものです。
毎年「JULSÅNG I CITY」が行われる大教会、Domkyrkan（ドムシルカン）
レポーター「山本 グィスラソン 由佳」の最近の記事
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