メキシコ

メキシコ:グアダラハラ

龍崎 節子(りゅうざき せつこ)

職業…民芸品輸出、撮影コーディネート、通訳翻訳
居住都市…グアダラハラ(メキシコ・ハリスコ州)

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街の優しい時間

2026.02.18 up

 定期点検のために愛車を修理工場に預け、久しぶりにバスに乗りました。

 この10年でグアダラハラ都市部の路線バスは全て新しい車両に変わり、運転手の運転技術やマナーもかなり向上してきた様子です。ですがいまだに都市部や近郊にはなかなかの悪路が多いのも現状。しっかり捕まっていないと振り回されるどころか、立っていても飛んでしまうほどのことも起こります。


 そこに、ようやく3才になったぐらいの女の子を連れた若いおばあちゃんが乗り込んできました。女の子はすぐ、座席の足置きがわりに一段高くなったところにちょこんと座りましたが、やはり捕まる場所もないので安定しません。

 さあ、立ち上がっておばあちゃんの手を握って、と言われた時に、すぐ横の座席に座っていたご婦人がぽんぽんと自分の膝を叩きます。

「私のここにお座りなさい」

 おばあちゃんも、ご婦人にありがとうと言い、女の子もすぐにその膝に座ります。


見知らぬご婦人の膝に座る女の子

見知らぬご婦人の膝に座る女の子

 一瞬の出来事でしたが、この流れるような自然なやりとりを見ていて、とても嬉しくなりました。これが特別な感じのない、毎日どこかで自然に行われている様子が、人と人が近いメキシコだなぁと。

 メキシコと聞くと、麻薬だ暴力だ犯罪組織だ、と悪名高いことばかりが先行しますが、もしかしたら40~50年前の日本もこうだったのかな、と思えるような温もりに満ちた部分もまだまだ多く残っています。いつまでもこの優しさに満ちた時間が続きますように、と祈るばかりです。




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