台湾

台湾:台北

小川 聖市(オガワ セイイチ)

職業…日本語教師、ライター

居住都市…台北市近郊の新北市(台湾)

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到着時の様子

到着時の様子

 國民党の集会会場を後にし、民進党の集会会場である台北市内の北平東路に到着したのは午後9時前でしたが、頼清徳副総統が当選を確実にしていたこともあってか、多くの人が集まっていました。上の写真のモニターがあるところを右に曲がったところに特設ステージが設けられているのですが、そこにたどり着ける実感が持てず、ここに留まっているのが精一杯でした。


紙吹雪が飛び出てきました

紙吹雪が飛び出てきました

 私が到着した時には、頼清徳副総統と副総統候補の蕭美琴氏の記者会見が行われていて、それに聞き入っている状態でした。

 その会見が終了し、壇上に人が集まってからは緑とピンクの紙吹雪が豪快に舞う光景が広がり、当選を祝う展開になっていきました。


壇上に残った蕭美琴氏(中央で右手を挙げているメガネの女性)

壇上に残った蕭美琴氏(中央で右手を挙げているメガネの女性)

 それから人の動きがあり、どうにか前へ進めるようになり、どうにか舞台に近づけるようになりました。

 頼清徳副総統は、すでに壇上から離れた状態でしたが、残った蕭美琴氏が壇上にいた民進党の関係者と会場にいる支持者たちに感謝を伝える様子がありました。


最後にもう一回

最後にもう一回

 終了前(注:この類の集会は午後10時前に終了することが決まりで、少しでも過ぎると強制終了です)には、余っていたからなのか、舞台脇から再度紙吹雪が舞い、当選を祝う雰囲気に包まれました。


5月20日からの新総統と副総統

5月20日からの新総統と副総統

 8年の蔡英文総統時代が終わり、副総統として2期目の4年間勤めあげた頼清徳氏が引き継ぐ格好で総統に就任し、前駐米台北經済文化代表處の代表(駐米大使に相当)としてアメリカ政府高官との関係強化に努めてきた蕭美琴氏が副総統に就任することになりました。しかし、立法委員(国会議員に相当)選挙では、民進党は51議席と改選前より10議席減らし、単独過半数(注:全113議席)超えとはならず、会場でもこの点についてら触れられることがまったくありませんでした。

 その一方で、國民党は52議席と改選前より14議席増やしたものの、こちらも単独過半数超えとはならず、かろうじて立法院の院長と副院長(議長と副議長に相当)を確保するに留まりました(注:2月1日の初登院時に選出しました)。1月13日に訪れた集会会場も、総統選挙で敗れたこともあり、祝勝ムードが全くなかったのもうなずけます。
 
 頼清徳次期総統と蕭美琴次期副総統は、蔡英文総統時代よりも難しい舵取りを迫られることになりそうですが、この4年で台湾の社会がどのような変化を見せるのか、注目が集まりそうです。


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