美術史から眺める日本とフランスの繫がり
2018.04.12 up
今年は日本とフランスの交流が始まって160年の記念すべき年です。
1858年に締結された日仏修好通商条約、それ以降にわたって良好な関係が築かれてきた日本とフランス。日仏友好160年記念の年に当たり、フランス各地で「ジャポニスム2018」が開催されることになっています。
トゥルーズ市内にあるジョルジュ・ラヴィ美術館、その中に「オリエント美術研究会」という学会があり、学会の主催する講義に参加してきました。
テーマは「ジャポニズムが西洋美術に与えた影響」。
江戸時代、鎖国まっただ中の江戸時代、ぐしゃぐしゃに工芸品を包んでいた浮世絵の包み紙。日本ではくず同然の紙だったけれど、西洋の有名画家たちに強い影響を及ぼし、後に「ジャポニズム」と呼ぶようになったのは有名な話。
今回の講義で、浮世絵の特徴として挙げられたのは、以下3点。
・大胆な構図
・遠近法にこだわらず平面的
・背景がシンプル
北斎などの有名な浮世絵と、ゴーギャン、モネ、ゴッホなどの作品を比較・討論し、西洋の有名画家たちへどんな影響を及ぼしたのかを参加者と楽しく考える会となりました。
美術から鑑みる日本とフランスの関わり、奥が深く学びがいがあります。ちなみにこの日の参加者のうち日本人は私だけ。主催者の方々は、私の参加をとても喜んでくださいました。
シンポジウムの様子
版画を間近で見る機会も!! とっても鮮やか
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タグ:ジャポニズム,美術史
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