オランダの国土面積は、約4万1千平方キロメートル。大体、日本の九州と同じくらいの広さだと言われています。そんなオランダですが、実は世界でも随一の農業大国でもあるんです。政府の統計機関「CBS」と「世界一の農業系大学」との呼び声も高いオランダのワーヘニンゲン大学の研究報告によると、オランダは米国に次ぐ世界第2位の農業輸出国だというのです。2017年の農産物輸出は917億ユーロに達し、16年の記録を7ポイントも上回る結果になったのだそう。

　17年に最も多くオランダから輸出された農産物は、花、花球根および苗木などの花卉（かき）栽培品（91億ユーロ）、乳製品（89億ユーロ）、食肉製品（83億ユーロ）および野菜（67億ユーロ）などだったそう。5番目にランクインしたのは果物でしたが、これは主にオランダ国外で生産された輸入製品を再輸出したもの。

　ちなみにチューリップの球根は、オランダのお土産としても大人気。ただし日本の「植物防疫所」ホームページによると、外国から花や果物を持ち込む場合は、空港の「植物検疫カウンター」などで検査を受ける必要があるそう。また、土の入った鉢植えの状態の球根は（土のせいで）拒否されると聞いたので、土付きは避けた方ががよさそうです。

　輸出額2位の乳製品といえば、何といってもチーズです。チーズをお土産に買うならオランダのゴーダ（Gouda）で作られているゴーダチーズが良いのではないでしょうか。オランダの生産量の60％を占めると言われているオランダ人も大好きなチーズです。表面はワックスでしっかりカバーされている上、チーズ専門店で購入すれば真空パックにもしてくれると思います。売り場の札やパッケージに熟成段階が書き添えられていることが多いので、参考にしてみてください。

Jonge kaas ? 熟成期間4週間
Jong belegen -熟成期間8 ～ 10週間
Belegen -熟成期間16 ～ 18週間
Extra belegen -熟成期間7 ～ 8か月
Oude kaas ? 10～12か月
Overjarige kaas ? 18か月以上

　ちなみに「動物検疫所」のホームページによると、携行品として持ち込むチーズは10キロ以下なら検疫対象外だそうです（2018年2月現在）。

参照サイト：
Nederlandse landbouwexport op recordhoogte
https://www.cbs.nl/nl-nl/nieuws/2018/03/nederlandse-landbouwexport-op-recordhoogte

植物防疫所
http://www.maff.go.jp/pps/j/trip/oversea/faq/index.html

動物検疫所
http://www.maff.go.jp/aqs/topix/dairy_products.html

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