台湾

台湾:台北

小川 聖市(オガワ セイイチ)

職業…日本語教師、ライター

居住都市…台北市近郊の新北市(台湾)

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試験の時間割表

試験の時間割表

 以前、下記URLにて台湾の大学受験の様子を紹介しました。
 http://www.ima-earth.com/contents/entry.php?id=201421714030

 文中、指定科目考試(以下、略称の指考)のことを紹介していますが、今年も7月1~3日に行われました。報道によると、1月に行われた試験と各大学の個別の試験で多くの受験生が進学先を決めていたことから、過去最低の受験者数になったということですが、志望校をあきらめきれない受験生にとっては、わらをもすがる思いで臨む試験です。

 私がお世話になっている台北市立中山女子高級中學(以下、中山女高)のPTA役員の娘さんも、この試験を受けると聞き、激励とその様子の視察を兼ねて試験会場の中山女高へ行ってきました。


待機場所の様子

待機場所の様子

 台湾の受験会場で一番驚くのは、受験生のサポートが充実していることです。上の写真の前方には、受付のようなものが見られます。これらは、受験生とその父兄に対応するために各学校のPTAの方によって設置されたものです。

 ちなみに、左側の緑のは台北市立第一女子高級中學(以下、北一女)で、右側のオレンジが目立つところは中山女高のコーナーです。


北一女が用意した案内ボード

北一女が用意した案内ボード

 対応内容は、上の写真のボードにも記されていますが、昼食のお弁当の手配(注:有料です)、受験生が筆記用具を忘れた際の貸し出し、受験票の紛失などのトラブルの際の補助、父兄の不安を取り除くための心理的ケア、待機中の軽い飲食物の提供と、日本ではちょっと考えられないような至れり尽くせりぶりです。

 科目ごとの休憩時間が長い(昼食の時間以外は50分)のとサポート体制がしっかりしているためか、受験科目が終わるたびにこちらへ来て、気分転換を図る受験生も多く見掛けました。


中山女高の受験生応援ボード

中山女高の受験生応援ボード

 受験生のサポートだけでなく、学校関係者とPTAの皆さんにとっては、他校の関係者との交流の場としても機能しているようで、お互いに声を掛け合う光景も見られました。


父兄も一緒に戦います

父兄も一緒に戦います

 この7月の試験の結果は、7月下旬に各受験生に送付されました。それを受け、志望校、志望学科を記入したものを提出し、8月11日に各受験生の進学先が公布されました。

 来年も、今年同様の受験制度で行われますが、再来年以降は、2014年に変わった高校の進学制度に合わせ、変更すると言われています。そうなった場合、こちらで紹介してきた受験の風景は大きく変わるかもしれません。


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