台湾

台湾:台北

小川 聖市(オガワ セイイチ)

職業…日本語教師、ライター

居住都市…台北市近郊の新北市(台湾)

前の月へ

2024.4

次の月へ
S M T W T F S
 1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30     

卒業式会場

卒業式会場

 巣立つ前の大仕事シリーズでは、毎年、新しいところを訪問しています。今回は初めて私立の学校です。

 台北市の中心地にある復興實驗高級中學(以下、復興實中)は、戦後の1946年に「復興幼稚園」として開校。その後、各方面で高い評価を受け、55年小学部、68年中等部、2006年實驗高級中學を設立と、着実に発展していきました。

 07年からは、競争力の向上を図るため、英語力向上を目指すバイリンガル部門を設立し、小学部の募集を開始、08年からは中等部、10年からは高等部の募集を開始しました。

 ちなみに、私の周囲の話によると、復興實驗高中は別名「貴族の学校」と呼ばれていて、金銭的に恵まれている父兄の子息が入学することで知られています。


席に着く卒業生

席に着く卒業生

 私自身、台湾の私立の高校の事情を全く分かっていないので、今回、復興實驗高中を訪問しましたが、他にも訪問理由があります。


張碧娟(ジャン・ビージュエン)校長

張碧娟(ジャン・ビージュエン)校長

 14年7月まで台北市立第一女子高級中學(以下、北一女)の校長を務めた張碧娟校長を訪問するためです。

 昨年の北一女の学園祭でお会いした際、15年から校長に就任していたことを聞き、訪問の機会を伺っていたので、担当の先生に連絡を取り、実現しました。

 卒業式前、校長室へあいさつへ伺い、下記URLの話をしましたが、張校長は「あら、そうだったかしら?」とお忘れ気味でした。
 http://www.ima-earth.com/contents/entry.php?id=201462516018

 式中の祝辞(上の写真)では、小話好きな一面を見せ、facebook創業者のマイク・ザッカーバーグが毎日小さな目標を掲げ、コツコツ達成していくことで、大きな成功をした話をしていました。北一女と比べ、喜んで聞いている卒業生が少なかったように見えました。

 そして、北一女時代との大きな違いは、卒業生たちの進路における成果を強調し、高額(と言われる)の学費を納めている顧客(卒業生の父兄)を満足、安心させる内容のスピーチがあったことです。
 「私学の校長」と感じさせるには十分だったように思いました。


ドアにつけられた装飾。モンスターインクのキャラを模した装飾も貼られていました

ドアにつけられた装飾。モンスターインクのキャラを模した装飾も貼られていました

 卒業式の様子ですが、こちらで紹介してきた他校と同じく、動画の再生、寸劇、装飾がありますが、高等部3クラス144人、バイリンガル部門37人の小規模であることから、簡素なものでした。

 蛇足ですが、卒業生の中で幼稚園から高等部まで在籍した方は66人だそうです。


表彰式の様子

表彰式の様子

 校長、理事長、来賓のあいさつの後、表彰式に入っていきますが、卒業生の父兄が仕切り線ギリギリまで出て、熱心に撮影する姿がありました。(続く)


レポーター「小川 聖市」の最近の記事

「台湾」の他の記事

  • 484 ビュー
  • 0 コメント

0 - Comments

Add your comments

サイト内検索

Name(required)

Mail(will not be published)

Website

Archives