オランダ

オランダ:アムステルダム

フリードリヒス カオル

職業…フリーライター

居住都市…アムステルダム市(オランダ)

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オランダ移住

2017.12.09 up

オランダは日本の友好国。歴史の時間に「出島」や「ターヘル・アナトミア」などを習ったことを覚えている方も多いでしょう。鎖国政策が行われた中でさえ、日本と国交を保ち続けたオランダは、なじみの深い国の一つと言えるでしょう。

 現代のオランダにとっても、日本は友好国の一つと考えていいと思います。かつての第2次世界大戦時、オランダの敵国だったドイツと、同盟国協定を結んだ日本は、残念ながら敵対する関係になった時代もありました。しかし、現在、オランダと日本の関係はまたほぼ穏やかになっている、と言えると思います。


オランダの労働形態は日本以上にいろいろ

オランダの労働形態は日本以上にいろいろ

 そんな友好国に移住してみたい!と決意し、オランダに来られる日本人の方が過去2、3年の間、増えました。その理由ですが、3年前の2014年末から16年末の2年間、日本国籍者は、ヨーロッパ共同体に属する欧州人と同様、労働許可なくして働くことが可能だったからです。日本の優れた技術提供にオランダからの期待がかかり、日本人は決して他人の生活を脅かすような愚行を行わない、という暗黙の信用がオランダにあったからだ、と説くオランダ人もいたほどです。(残念ながら昨年末に改正され、今年1月から日本国籍者は以前のように労働許可を必要とするようになりました)


 私個人の体験談で恐縮ですが、私の元にも過去3年ほどの間、オランダ移住を考えている日本人の方々からたくさんの質問が寄せられました。その多くは住民登録や職探しなどを含む衣食住に関することでしたが、どの方々も異口同音に「オランダに移住するのはとても簡単と聞いている」「国民のほとんどが英語を話すから住みやすそう」「地続きで他のヨーロッパの国へも事業を展開できそう」といったポジティブな意見を持っていらっしゃるのには感心しました。


 旅行なら話は別ですが、意を決して他の国に長期間滞在(住む)となれば、やはりそれなりの決心が必要だと思います。もちろん、準備も必要となるでしょう。不安と期待が交差する思いを抱きつつも、他の国で成功したい!という一種のフロンティア・スピリット(開拓精神)を持ちながら渡蘭する日本人が増えたことをとても誇りに思いました。


 しかしオランダが、日本人の方々の希望に添えるような国であるか否かは私には分かりません。在蘭20年の私から、1つだけ言えることは、意思があればそこに道は続く、ということ。人間慣れれば、どこも都、と考えれば移住もうまくいくに違いありません。大志を抱く日本人の方々の夢をオランダがかなえてくれるよう、心から望んでいます。


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