果物天国のタイの中でも、いちばん手軽に食べられるのは、この「ポメロ」かもしれません。というのも、ポメロはそのほとんどが身を取り出した状態で売られているからです。

「ポメロ」はグレープフルーツのような果肉の部分を食べますが、分厚い果皮は砂糖漬けにしていただく事も出来るようです。薄めの甘さと酸味、ほんの少し苦味もあります。
果汁が少ないので、サラダとして食べてもフルーツサラダっぽさがあまり無く、普通のドレッシングをかけていただいても違和感がありません。

果汁が少ないせいか、はたまたフルーツ的な味が曖昧なせいか、フルーツジュース大好きなバンコクでも、この「ポメロ」を絞ったジュースは今まで見かけたことがありませんでした。ところが先日とうとう「ポメロジュース」を発見しました。これは楽しみです。

ポメロを絞ったフレッシュジュースには、甘さも酸味もどこか曖昧な“いかにもポメロらしい独特の風味”が詰まっていました。やや「甘さ優先」なのは、もしかしたら少しのお砂糖も入っているのかな？いや、もしかしたら甘いポメロを選んだのかも知れないぞ、と言える程度。癒される美味しさです。

曖昧曖昧と繰り返すのもポメロに失礼ですが、やはりどこか曖昧なポメロの味は、ジュースには向いていないと思い込んでいましたがそれは間違いでした。
時々思い出しては飲みたくなる「控えめなお味のジュース」だったのです。

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