オランダ

オランダ:ハーレム

倉田 直子(くらた なおこ)

職業…ライター
居住都市…ハーレム(オランダ)

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オランダでも、ポケモンGOは大人気です。
日本でのスタートよりも早く、7月下旬に始まっていました。
けれど公式スタートを待ちきれなかった若者たちは、あの手この手でアメリカなど一足早くスタートした国からダウンロードしていたようです。

自転車大国オランダでは、自転車に乗りながらポケモンGoで遊んでいる人も多く見受けられ、歩行者としては注意が必要な気がします。
けれど悪いことばかりではなく、このプレーヤーたちの組織力が防犯に利用されているという驚きのニュースを見かけました。


http://www.rtlnieuws.nl/nederland/politie-zet-pokemon-go-spelers-als-buurtwacht より

http://www.rtlnieuws.nl/nederland/politie-zet-pokemon-go-spelers-als-buurtwacht より

なんとオランダ第二の都市ロッテルダムの警察が、犯罪者を捕まえるためにポケモンGOを活用し始めたというのです。

警察が特別予算を使って、強盗などに狙われやすい地域や変質者目撃情報のある場所の近くに特別なルアーを設置したのだそう。
そのルアー目当てのポケモンGOプレイヤー達を昼夜問わず集め、犯罪者の仕事をしにくくするという狙いです。
とりあえずは100ユーロの予算で180ルアーを購入したそうですが、このポケモンGO防犯システムがうまく機能したら予算増も検討できるのだとか。
プレーヤーたちにも嬉しいシステムですね。

またロッテルダム警察はWhatsApp(オランダでメジャーなメッセンジャーアプリ)にポケモンGOプレーヤーを集め、警察と地元の人々も参加する自警団的なグループを作ったそう。
そしてつい最近、このWhatsAppグループ内で回覧された自転車泥棒の画像をもとに、警察官が検挙に成功したのだとか。
すごい!実際に機能していますね!

これはロッテルダム警察の独自の動きのようですが、De Nationale Politie(オランダ警察の統括組織)がほかの地域の警察にもこの動きに準ずるよう推奨しているようです。
確かに画期的で、結果も出していますから納得です。

普段は批判にさらされることのほうが多い携帯ゲームですが、その特性をすかさず活用してしまうオランダは合理的で流石です。
これからも、新しいことにどんどん挑戦していって欲しいと思います。

参照サイト:Politie zet Pokémon Go-spelers in als buurtwacht
http://www.rtlnieuws.nl/nederland/politie-zet-pokemon-go-spelers-als-buurtwacht





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