台湾

台湾:台北

小川 聖市(オガワ セイイチ)

職業…日本語教師、ライター

居住都市…台北市近郊の新北市(台湾)

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客席からの様子

客席からの様子

 4月2~5日の清明節の連休に、いろいろな所へ行ってきました。
 初日の2日は、大学サッカー・UFAの男子決勝戦を2年ぶりに観戦しましたので、以下紹介します。

 2年前は3月下旬の夜に行われた試合で、風が強く春物のコートで震えながら撮影していましたが、今回は「春」を通り越し、「初夏」とも言える陽気の中での撮影でした。


青の台北市立大學(天母校・以下、略称の台北市大)は序盤から試合を優位に進めます

青の台北市立大學(天母校・以下、略称の台北市大)は序盤から試合を優位に進めます

 今回の決勝は、前年度優勝の國立台湾體育運動大學(台中市、以下、略称の台湾體大)と前年5連覇が断たれた台北市立大學でした。

 私自身注目していたのは、台湾體大の教授で趙榮瑞(ジャオ・ロンルイ)監督です。
 趙監督は、中京大学卒業後、東京学芸大学、筑波大学で研究活動をされてきた方で、日本語は堪能。また、日本での経験を生かし、自校の選手達だけでなく、台湾の選手達に日本のサッカーを学んでもらうために、日本合宿を手配したり、指導者を台湾へ招聘するなど、台湾のサッカーの総合力向上に尽力されています。

【参照】
http://ball.camel.ntupes.edu.tw/front/bin/ptlist.phtml?Category=28


台湾體大(白のユニホーム)のシュートは……

台湾體大(白のユニホーム)のシュートは……

 試合前に少しだけ趙コーチに話を伺いましたが、3年生以下の選手が多いため、選手強化のために、決勝前に沖縄へ赴き、地元のチームと強化試合や合同練習を行い、強化に努めてきたそうです。また、チーム強化の日本合宿は頻繁に行っているそうで、それが前年度の優勝につながっていったようです。

 今回は、その成果が出たかどうかが、私自身の注目点でした。


前半38分にゴールを決め、喜ぶ台湾體大の選手達

前半38分にゴールを決め、喜ぶ台湾體大の選手達

 試合は、台北市大が前半5分と18分にゴールを決め、2ー0と序盤から試合のリズムをつかんだことが奏功し、後半22分にもゴールを決め、3ー1で勝利。
 5連覇を止められた無念を晴らす2年ぶりの優勝になりました。

 台湾體大は、序盤で攻守のリズムを作る前に2失点したのが大きく響き、最後まで建て直せませんでした。試合前に趙監督が選手の経験不足を不安視している旨の話を聞きましたが、それが出た格好の試合になりました。


表彰式の記念撮影

表彰式の記念撮影

 2年ぶりに優勝した台北市大は喜びを爆発させ、2年前同様、張武業監督の胴上げや、仲間同士で水をかけあってはしゃぐ姿が見られました。


 1枚目の写真にも出ていますが、観客の入りは寂しい限り。
 こちらで過去に紹介してきた台湾の大学スポーツは、大学生たちが自分たちで大会の運営、報道などを行っていて、手作り感が出ているのが最大の魅力。今では、過去に運営に携わった大学生たちが、台湾のスポーツを彩る世界で活躍する姿も見られるようになりました。

 学生たちの努力の結晶とも言える会場に、一人でも多くの方が足を運び、少しでも台湾社会でのスポーツの地位向上、スポーツ文化の確立、競技の普及・促進につながって行くことを祈ります。


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