日本のデパートではしょっちゅう見かける「実演販売」ですが、海外ではほとんど見かけることはありません。
それがつい先日、日本の某有名炊飯器メーカーが、まさにその「実演販売」をしている場面に出くわしました。なかなか立派なセッティングです。

実演しているのは日本人の料理人と思われる方で、海鮮を使った料理を披露しているところでした。
日本の実演販売では、遠くにいても聞こえる程の音量で喋る声が印象的ですが、ここでは時折り喋る料理人の声はかなり控えめ（あるいは声の小さい方だったのかも？）、その横でマイクを持ってタイ語で説明する人の声もあまり大きくありません。
そのため、通り過ぎる人が足を止める程度で、離れた場所にいるお客が「なになに？」「なにやってるの？」と、集まってくる感じではありません。

まだまだ「実演販売」らしい“華やかさ”に欠けていて、やっている方たちが一生懸命な分、ちょっと勿体ないなぁと思ってしまいました。
それでも足を止めたタイ人の客たちは、誰もが興味津々の笑顔で見入っています。もちろん写真撮影も怠りません。「なにやら面白いことやってるわね」と思っているのは間違いなさそうです。

バンコクにおける「実演販売」の実績がどの程度なのかはわかりませんが、受け入れる「心の柔軟性」に富むタイ人のことですから、近い将来、日本と同じような“華やかな実演販売”を見られる日がくるかもしれません。

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