カナダ

カナダ:バンクーバー

西川 桂子(にしかわ けいこ)

職業…翻訳者、ライター、記者
居住都市…バンクーバー(カナダ)

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バンクーバーの公共交通機関、スカイトレイン

バンクーバーの公共交通機関、スカイトレイン

所変われば…といいますが、私が1994年にバンクーバーに来て驚いたのが、バンクーバーの鉄道系の公共交通機関スカイトレインに乗るのに、改札口がなかったこと。

チケットはもちろん必要ですが、改札がないので、「無賃乗車」をする人もたくさんいました。時々、係り員がチケットの確認に来て、見つかると罰金を払わされるということで、特に若い人たちは改札がないのをいいことに、無賃乗車をする人が多いと聞きました。

改札を導入するコストと、無賃乗車の損失を秤にかけて、無賃乗車の損失のほうがまだ安いということで、改札がないという噂を聞きましたが、本当のところは分かりません。それがとうとう2013年9月から改札を導入するということになりました。しかしながらシステムの不具合で遅れに遅れて、去年の11月2日からやっとシステムのカギとなるコンパスカードの稼働が開始されました。

コンパスカードというのは、日本のKitacaのようなICカード乗車券で、これを使って、改札口の所定部分をタッチすると改札が開くというものです。


コンパスカード

コンパスカード

しかし!



コンパスカードの販売が始まったものの、改札口は開いたままでした。(この話は以前にも書きました)


開いたままの改札

開いたままの改札

それが今年の1月から一つを除いて閉まった状態になりました。

コンパスカードを使わない人は、この一つだけ開いている改札を使わなければならないので、さっさと出入りできないという仕組み。

日本人の私たちにとっては、お馴染みの改札のシステムですが、バンクーバーの人たちには新しいモノなので、慣れるのに時間がかかると考えたのでしょうか。あるいはシステムの試験もかねてだったのでしょうか。11月にシステムが稼働しても、完全稼働ではありませんでした。

それが、とうとう4月4日(月)から完全稼働になり、改札が全て閉まります!…とテレビやラジオ、新聞といったメディアでも大きくニュースになりました。さて、私も全て閉まった改札を写真に撮らなきゃと駅に行くと…


やっぱり一つ開いてる〜

やっぱり一つ開いてる〜

ありゃりゃ、まだ一つ開いていました。

車椅子やベビーカーを持っている人のためと聞きましたが、こういう適当さがカナダだなと思いました。日本なら、「この日から始める」と言ったら、ちゃんと始めますよね。この適当さも、カナダに来たばかりの日本人なら驚くのかもしれませんが、なんせ私はカナダ在住歴20年を超えてしまいましたので、「まぁ、こんなものでしょう」と思ってしまいました。

私個人の予想としては、あと1週間ぐらいで全て改札が閉まるというところでしょうか。



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