誰もが、待ちに待っている夏休み。しかし、その『長さ』が実は問題？になることも。たとえば、オランダでは、子どもたちの夏休みは6週間もあります。『えっ？いいなあ～』と思う方もいらっしゃるのでは？これだけ長ければ、子どもたちもいろいろなところへ行けるし、楽しい夏休みの思い出を作れる･･･実は、オランダではそうでもないのです。

というのは、オランダは天気が非常に不安定で、過去10年間は冷夏続きの上、その上、ほぼ毎日、雨続きの夏ばかり。夏休み中、毎日雨ばかりとなると、中学生くらいまでの子どもを持つ親としては、『どこへ今日は連れて行こうか？』『家の中で、何をしようか？』ばかりを考えなくてはなりません。

雨ばかり続くと、遊園地や動物園にすら行くのも楽しくない上、屋内娯楽施設などは、非常に込み合うという悪循環。夏休みのプランがとても立てにくいのも、親にとっては悩みです。これが、約3週間くらいであれば、どうにか乗り切れそうですが、6週間(約1ヶ月半）ともなると、毎日、曇天をながめながら、今日1日のプランを立てるのも大変です。

悩む親たちのために、夏休みにも学校を開放しようという動きもありました。しかし、担任が常に勤務できるわけもなく、夏休みの間だけの指導者を探すのにも困難，と言うわけで、この案も立ち消えになったようです。

オランダでは、国内を地域別に『北部』『中央部』『南部』と分けており、子どもたちの夏休みを含む、休暇の時期がずらしてあります。既に、北部と中央部では夏休みが始まっていますが、果たして、今年の夏、親たちはどんな休みを消化？しなくてはならないのでしょうか？

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