オランダ

オランダ:アムステルダム

フリードリヒス カオル

職業…フリーライター

居住都市…アムステルダム市(オランダ)

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オランダの医療費、といっても一言で言い表せるものではありませんが、一般に医療費は『高い』というのが、オランダ人たちの意見です。平均してひと月80ユーロ(日本円にして約1万円)くらいが相場ですが、高すぎると考える人が多いため、各保険会社は競争するように、さらに安い保険を開発するのに必死のようです。


どの保険会社を選んだらいいのか・・・。

どの保険会社を選んだらいいのか・・・。

医療費は当然のことながら、使わなければ返金されます。不況が長引くわりに医療費は上昇中のオランダですが、この返金を目標(?)として、医者にかからない人が続出しています。


たとえば、風邪をひいたとき、不況前までなら、すぐにかかりつけの医者へ行って、相談を仰ぐのが当たり前でした。ところが、今では医者通いをなるべくしないよう、よほどのことがない限り、医者に行くことを避ける人たちが増えてきました。


医療費をどのように捻出するのかが問題になるかも。

医療費をどのように捻出するのかが問題になるかも。

こうなると、医者や病院は患者不足に困ってしまいます。そこで、何かの健康問題があった場合(例えば耳が遠くなった、視力が落ちたので視力検査をしたい、等)、医師や病院では、数種類の検査をすすめるのが最近の傾向です。例えば、耳が遠くなってきたシルバー世代の人たちは、『耳が遠くなっただけで、最低でも5つの専門家のところへ行かねばならなかった』などと苦情を言っている人たちもいるほどです。


私事ですが、子どもが手首の捻挫をしたとき、かかりつけの医者へ連れて行ったら、『ちょっとした捻挫だから、大丈夫!』との診断を受けながらも、『もしかしたら、骨折しているかもしれない』と更なるオピニオン(意見)が別の医師から出されたため、大学病院、接骨院、リハビリ診療所の3箇所にまわされることになってしまいました。結果は、『異常なし』。これには一安心しましたが、以前ならば、ここまで延々と検査を行なったことはなかったため、国の状況自体が変わったことを、つくづく思い知らされます。


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