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台湾:台北

小川 聖市(オガワ セイイチ)

職業…日本語教師、ライター

居住都市…台北市近郊の新北市(台湾)

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呉明鴻(ウー・ミンホン)

呉明鴻(ウー・ミンホン)

 3月の大学野球・UBLでは、野球以外にも注目点がありました。
 
 3位決定戦の中國文化大學VS輔仁大學ですが、両チームに今年日本で上映された高校野球の映画「KANO」に出演していた選手が両チームに在籍していて、この日の試合に出場しました。

 今回は、その選手と様子を紹介します。


6回表に安打で出壘し、一塁コーチとハイタッチ

6回表に安打で出壘し、一塁コーチとハイタッチ

 まずは、中國文化大學の呉明鴻。
 KANOでは、嘉義農林の対戦相手・嘉義中学の一塁手を演じました。映画の中では、映画館で嘉義農林の選手に後ろから押されたことに腹を立て、平野保郎を殴り、ケンカ騒ぎを起こすきっかけを作りました。
 
 野球の方は、昨年11月に開催されたU-21世界選手権のチャイニーズタイペイ代表に選ばれた実績があります。
 この日は3番・捕手で先発出場し、4打数2安打1打点の活躍でしたが、本人は「今日は(ローテーションで)試合に出ているだけ。そんなにすごくない」と控えめでした。


曹祐寧(ツァオ・ヨウニン)

曹祐寧(ツァオ・ヨウニン)

 もう一人、KANOで欠かせないのが輔仁大學の曹祐寧。

 KANOでは、嘉義農林のエース・呉明捷を演じ、日本語を使った演技も見せました。また、台湾電影奨の助演男優賞を受賞し、現在でもCMに登場するなどの活躍を見せています。


守備でも活躍

守備でも活躍

 一方の野球では、2012年のU-18、昨年のU-21世界選手権のチャイ二イーズタイペイ代表に選出され、U-21では、外野手のベストナインに選出される実力の持ち主。

 私自身、彼のプレーする姿はTV以外では見たことがないので、楽しみにしていました。


走塁も注目

走塁も注目

 この日は、1番・センターで先発出場し、打撃では5打数3安打(内三塁打1本)2得点と活躍しました。

 守備も普通にこなしていましたが、試合前のキャッチボールで右肘をかばうようにしていただけでなく、捕球後の返球でも思い切って腕を振れていないので、本人に話を聞きに行ったら「連戦の疲労(3月は試合が立て込んでいて、なかなか休めない)で肘を痛めていて、思い切って投げられない」ということでした。

 様子を見ている限りですが、本人は役者よりも野球をしている方が合っているようで、野球場では「KANOの呉明捷」のイメージを引きずりたくない、という感じでした。とはいえ、周りの人はそういう訳にもいかず、応援席からは映画に出てくる「1、2、3、甲子園!」というフレーズで応援されていました。


 曹祐寧は、今年7月に韓国・光州で行なわれるユニバーシアードのチャイニーズタイペイ代表に選ばれました。そこで、日本や韓国の高いレベルの投手をしっかり攻略できるかどうかが、役者ではなく野球選手・曹祐寧として認めてもらえるポイントになると思います。

 


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