オランダ

オランダ:アムステルダム

フリードリヒス カオル

職業…フリーライター

居住都市…アムステルダム市(オランダ)

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6月になると、果物屋やスーパーに並ぶのが、オランダ産のイチゴです。最近この国産イチゴの生産が増大しており、値段も比較的安く、庶民も気軽に食べられるようになりました。比較的安い、といっても、日本のそれとは比較にならないほど安いのですが、国産のリンゴなどと比較すると、一箱5ユーロ(日本円にして700円くらい)は、オランダ人たちにとって果物にしてはかなりの高額なのです。



見るからに甘そうなのですが・・・。

見るからに甘そうなのですが・・・。

ここ2,3年の間、ビニルハウス(温室)での栽培が進み、収穫量が増えたお蔭で、近隣諸国へも輸出ができるようになったそうですが、以前、いちごというと、温暖な南スペイン産というのが相場でした。スペイン産のいちごは、オランダへ毎年3月頃に輸入されて店頭に並びますが、値段は国産の約半分でした。


スペイン産のいちごは、太陽を一杯に浴びた、自然の甘さが強いのが特徴です。しかし、オランダのいちごは、正直にいうと、味としてはスペインのそれにちょっと劣る気もします。甘さが弱く、いちごの独特なあの芳香が薄いのです。


白いイチゴも、スーパーで人気を博している。

白いイチゴも、スーパーで人気を博している。

そこでオランダ人たちは、国産イチゴを工夫して美味しく食べます。たとえば、薄切りにして砂糖をかけ、パンに乗せて食べたり、生クリームを山ほどかけて食べたり、粉砂糖をかけてクラッカーと一緒に食べたり・・・と、やはり、甘みを加えて食べるのを常としているように思います。


パンに乗せたり、クリームをかけたり・・工夫して美味しく食べる。

パンに乗せたり、クリームをかけたり・・工夫して美味しく食べる。

果物の値段が高い日本のことは、オランダでもよく知られています。なぜ、値段が高いのか?と、よく質問されますが、それは当然!おいしいからだ、といつも返答しています。手間をかけた果物ということを、味として感じることが出来るのですから、値段が張るのは当たり前でしょう。オランダのイチゴを始めとする国産の果物も、日本のように美味しくなれば、もっと輸出できるのに、と思うのは、私だけでしょうか?


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