オランダ

オランダ:アムステルダム

フリードリヒス カオル

職業…フリーライター

居住都市…アムステルダム市(オランダ)

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1990年代から増え続けている、難民や移民の人たち。彼らに、平和な生活を保障するために国家が出費する金額は、当然のことながら、相当なものになります。しかし、難民や移民たちがもたらした影響で、オランダという国自体が、とてもユニークな存在になっていることも確かです。なぜでしょうか?


多国籍都市?のアムステルダムにて。

多国籍都市?のアムステルダムにて。

四捨五入すれば、人口約2000万人のオランダは、日本の九州と同じくらいの面積しかありません。この人口のうちの約10%が外国籍の人たちだそうです。国籍はなんと、200国籍以上!それここそ、万国博覧会といえそうです。また、ちょっと馴染みのない国からここへやって来た人たちもいます。例えば、トリニダード・トバゴや、パプア・ニューギニア、元オランダ領だったスリナムなどがその国々に当たります。


こうした人たちの中で、最も多い移民は、モロッコ人とトルコ人だそうです。彼らは、1960年代から70年代にかけて、労働者として移住し、その後、オランダで家族を持ち生活を始めた人たちです。今では、3世代、4世代と代を重ね、オランダの生活に当然のことながら馴染んではいるものの、彼ら独自の文化を誇り、愛する気持ちに変わりはありません。



国の色・オレンジ色のシャツをまとった人々の国籍もさまざまだ。

国の色・オレンジ色のシャツをまとった人々の国籍もさまざまだ。

オランダに移民した日本人の多くは、パートナーにオランダ人を選んだ人たちでしょう。しかし、企業駐在員の邦人もたくさんいます。真の日本の情報を、生の声で聞いてみたい!というような、日本ファンのオランダ人たちにとって、こうした企業駐在員の人たちの存在は特別なものだそうです。なぜかというと、『日本の最新情報をくまなく網羅している存在』だからなのだとか。


マラソン大会にも、バラエティに富んだ国籍の選手たちが参加。

マラソン大会にも、バラエティに富んだ国籍の選手たちが参加。

移民や難民が増えたおかげで、オランダ人たちの考え方にも変化がみられました。誰でもみんな人間は平等で、独自の文化に誇りを持つ存在であり、誰もが尊敬しあわなければならない、という発想は、移民や難民が実際に国へやってきた結果、オランダ人たちの間に生まれたもの、といえるでしょう。インターナショナルな小国、オランダへ、今後はどこの国からの移民がやってくるのでしょうか?


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