台湾

台湾:台北

小川 聖市(オガワ セイイチ)

職業…日本語教師、ライター

居住都市…台北市近郊の新北市(台湾)

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台北アリーナ

台北アリーナ

 台湾の高校バスケHBLの決勝が3月7・8日に台北アリーナで行なわれました。台北アリーナでのHBLの開催は、2007年3月の決勝リーグ戦開催以来8年ぶり。
 その間、台湾大學総合体育館、新莊体育館を使用してきましたが、日本の高校野球に匹敵するような人気と注目度の高さから通路に人があふれ、立すいの余地もなくなるようになり、場内管理上の問題も起きていることから、台北アリーナでの開催を決めたようです。

 ちなみに、台北アリーナは約11,000人収容の大型施設で、貸し出しに関する規定が非常に厳しく、申請から65日かかる審査を受けないといけません。日本の施設で例えていうなら日本武道館のような存在で、ここでコンサートなどのイベントを開催できるのは、いわゆる「一流」としての集客力がある、というステータスがあることを意味します。
 ちなみに、NBAのプレシーズンゲーム(過去2回開催)以外で台湾のバスケットボールのイベントで台北アリーナを使えたのはHBLだけ。同じ日にプレーオフを行なっていたトップリーグのSBLは、同じ台北市内の台北市立大学体育館(約4,800人収容)での開催でした。

 決勝の2日間は教育部(日本でいうところの文部科学省)主催で入場無料でしたが、受付で配布される入場券がないと入場できないことから、開場時刻の12:00前には、長い列ができました。

 


観客入場前の様子

観客入場前の様子

 中へ入り、会場を見渡しましたが、これまでの小規模の体育館と違い、空間は広々としていて、満員になったときの熱気を考えると、選手やコーチたちが平常心を保つのは難しい会場であると感じました。


試合前の様子。3月7日の第1試合より

試合前の様子。3月7日の第1試合より

 肝心の試合は、3月7日の男女準決勝4試合は、大方の予想の範囲内の結果になりましたが、翌8日の男女の3位決定戦と決勝は白熱したものになりました。
 


決勝前に行なわれた泰山高中テコンドー部の試割り

決勝前に行なわれた泰山高中テコンドー部の試割り

 特に、最後に行なわれた男子決勝の台北市立松山高級中學(松山高中)と新北市立泰山高級中學(泰山高中)の試合は、試合中にHBLのTV中継で過去最高の視聴率(TV局発表)を記録するほど白熱したものでした。

 


7日の準決勝のハーフタイムに行なわれた松山高中チアリーディング部の演技

7日の準決勝のハーフタイムに行なわれた松山高中チアリーディング部の演技

 試合は、勝者と敗者をこれまで以上にはっきり写し出しているだけでなく、勝負の残酷な一面を「これでもか」というくらい強調した結果になりました。

 その詳細は、次回にて


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