オランダ

オランダ:アムステルダム

フリードリヒス カオル

職業…フリーライター

居住都市…アムステルダム市(オランダ)

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毎年3月になると、スペインに住む人たちの話題はただひとつ、バカンス(6月から8月末くらいまで)をどう過ごそうか?という話で持ちきりになります。子どものいる人たちは、海が近い場所を選んでキャンピングを好むようですが、こういった場所は他国からのバカンス客で込み合うこともあるため、早々と「場所取り」という感覚でバカンス目的地を選択します。


ポルトガルの多くの海岸は、バカンス時期でも比較的静か。

ポルトガルの多くの海岸は、バカンス時期でも比較的静か。

たとえば、スペイン人にも人気のバカンス先は、イビザ島やギリシアの島々、そしてイタリアなどですが、やはりこうした場所には、イギリス人やドイツ人などが、既にクリスマスあたりから、夏のバカンス予約を入れていることがあります。もちろん彼らは、夏になると、まるで民族大移動のように押し寄せまるため、スペイン人たちはそれを避け、バカンス客が少ない別の場所を探すことになるわけです。


そこで最近、スペイン人たちが”発見”したのが、ポルトガルです。隣国でもあるポルトガルは、あまりにも簡単にアクセスできることもあり、かつては人気のバカンス先とは言い難い状況でした。しかし、特に6月から7月にかけての南部ポルトガルは気候も良い上、他国からのバカンス客で賑わうのはほんの一部の都市だけ、ということもあり、最近ではスペイン人たちにとって、理想のバカンス先になっています。


ゴルフをポルトガルで楽しむスペイン人も増えてきた。

ゴルフをポルトガルで楽しむスペイン人も増えてきた。

何が、それだけスペイン人たちを惹きつけるのでしょうか。それは、家族連れでも、カップルでも、一人旅でも、物価が比較的安く、旅行がしやすい、ということが理由のひとつに挙げられます。スペインと、南ポルトガルの物価には、あまり差がありません。むしろ、ポルトガルのほうが物価が安いこともあります。その上、スペインとは違った、独特の雰囲気を持つ街には、たくさんの清潔な宿泊先もあります。つまり、旅行者が過ごしやすい施設も整っているということになります。


また、言葉も似ていることから、話が通じやすいということが上げられるかもしれません。発音こそまったく違いますが、ポルトガル語とスペイン語は、文字で表せば、お互いで理解することが出来うる言語だと、現地の人たちは言います。今年も、南ポルトガルにはスペイン人の観光客がひと夏をすごすためにたくさん訪れるに違いありません。


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