オランダ

オランダ:アムステルダム

フリードリヒス カオル

職業…フリーライター

居住都市…アムステルダム市(オランダ)

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オランダで今、盛んに叫ばれているのが、子供向けのスナック菓子などの広告を禁止することです。いかにも子供が喜びそうなコマーシャルを作り、それを見た子供が商品を購入することによって、スナック菓子の購入数増加を狙うために日夜、各メディアで過大広告の発信を禁止しよう、というわけです。



おいしそうですが・・・。

おいしそうですが・・・。

禁止に賛成する団体は、各種成人病予防団体や医師団体、そして消費者団体などで、子供が飛びつくようなコマーシャルを流さないよう、食品会社に働きかけているそうです。確かにオランダの子供たち(5歳から18歳)は肥満児が多く、10人のうち6人が理想体重をオーバーしているというデータもあります。不健康な子供たちを減らすためにも、コマーシャル禁止を!と叫ばれているわけです。


子供が好きなもの、買いたいものと言うのは、概して身体や成長によくない食品が多いように思います。禁止を叫ぶ団体側は、数年前から広告禁止を警告し続けてきましたが、現在のところ、こうした広告を積極的に世に出している食品会社は、こういった批判には、まったく反応を示していないそうです。


やはり、健康にいいのは自宅で作った健康な間食、かも?

やはり、健康にいいのは自宅で作った健康な間食、かも?

子供の身体が肥満になるような食品を、いかにも子供たちにアピールするように宣伝することは、さらに肥満児を増やすことにつながり、とどのつまりは、成人病患者を増やすだけ、と医師団体も再三警告を鳴らしており、これには、子供たちの親ももちろん賛同しています。


しかし、逆にこの案に反対する人たちもいます。不況の今、少しでも売上げが増えたほうがいいに決まっている、ということで、特に子供を”使って”効果的にビジネスを行なうことが好ましい、とする見方もあるようです。経済にとっては、どちらがいいのか。もちろん、子供たちの健康を第一に考えたほうが良いに決まっていますが、今後はどうなるのか、子供向けのコマーシャル・広告が全て削除される日が来るのか、まだまったく未知、といったところのようです。


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