過去５年の間、料理学校へ通う男性が増えてきています。理由のひとつは、不況で失職した男性が増えた事実に比例している、ともいえるかもしれません。しかし、男性が家事、それも料理を趣味にしてくれるのは、パートナーにとっても好評です。『仕事をしてくれなくても、家事をこなしてくれれば、それでもOK』と満足する女性も多いようです。

最初は家で、料理本とにらめっこをしながら趣味程度で行なっていた料理も、パートナーや家族にほめられれば、さらに弾みがつくというもの。最近では、本格的に料理を習い始めたという男性が増えてきているそうです。男性だけの料理教室というわけではなく、女性の間に混ざって、和気藹々と料理を習い、帰宅して習いたての料理をふるまうのがとても楽しい、と言う男性が多いそうです。

テレビでも、料理番組は人気がありますが、釘付けになっていいるのはむしろ男性のほうなのだとか。番組内容の主なものは、有名シェフがタレント相手に料理の手ほどきをするものが多いですが、最近人気があるのは、料理バトル（競技）です。アマチュアの料理人たちが、得意料理を振る舞い、プロのシェフに採点してもらうという形式の番組です。

こうした料理バトルで優勝した人は、一気にセレブの仲間入りを果たすようです。番組が終了しても、レストランで腕を振るったり、他の料理番組にレギュラー出演したり、得意料理満載の料理本を刊行したりと、かなりの活躍ぶりのようです。

さて、料理を趣味にして家族に振舞う一種のイクメンたちですが、家族からの評価は？というと、かなり良いようです。『これで、子育てを半分、引き受けてくれたら』という女性パートナーたちも多く、今後は男性用に子育てのための教室や、『イクメンのための口座』などが開催される日も近いかもしれません。

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