ネパール

ネパール:カトマンズ

うえの ともこ

職業…ライター、旅行会社勤務
居住都市…カトマンズ市(ネパール連邦民主共和国)
ナマステ!
ヒマラヤ山脈の麓、摩訶不思議な国にて、てんやわんやの愉快な生活を送っています。
こんなことからあんなことまで主婦的目線でリポートします。

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現在ネパールでは深刻なLPガス不足に見舞われています。燃料類は慢性的に不足がちですが、ガソリン、灯油、LPガスは年に幾度か極度の不足状態に陥ります。


先日の商業供給省の行った3日間の配給はボンベを抱えた人たちで大行列。

先日の商業供給省の行った3日間の配給はボンベを抱えた人たちで大行列。

我が家も例に漏れず、すでに4本のガスボンベが空のまま放置されており、最後の1本も残り幾ばくかという状態。調理、シャワー、暖房用に利用していますので1本のボンベをその都度ガス器具に付け替えながら利用しています。このままではこれも尽きてしまう。。。危機感を覚え、業務用に大量購入している知人のレストランの在庫から融通してもらいました。


扉を閉めたままのガス屋

扉を閉めたままのガス屋

小売店には客からの電話が絶えず、乗り込んできた客と口論する姿も。ある知人はとうとう食事を作ることが出来なくなり、ご近所で食べさせてもらっているそうです。インターネットのコミュニティー掲示板にも「ガスを譲ってください!」という悲痛な書き込みが上がるほど。

ガスの原材料はインドからの輸入に頼っています。国際価格の変動で常に安定的に供給することが難しいようです。そのような事情に乗じて闇価格で取引するため、卸売り店の売り惜しみも横行し、警察が隠し持っていないかを巡回、摘発に回っています。政府は供給量の増加を決定しましたが、それでも店舗にガスが届くのはまだしばらく先のようです。


レストランの大型のガス檻。小型の家庭用も作ってもらえます。

レストランの大型のガス檻。小型の家庭用も作ってもらえます。

ガスボンベは安全のため家の外に置いてホースを引き込んで使うのが一般的です。しかしこういったご時勢、盗難が心配。空のボンベでも2000ルピー程度の保証金を支払っているので売ることができるのです。

そこで鉄製のガス檻が必要になってきます。ボンベを檻に入れて鎖で鍵をかけて保管します。ボンベは満タンの状態で15kgほどですが、これをごっそり持ち帰る泥棒がいるのですね。ガスだけでなく、自家発電用ジェネレーターも檻に入れられてしっかり南京錠をかけられていますよ。盗まれたら温かいシャワーにもご飯にもありつけませんから、本気で守らなければ!という気合が感じられます。



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