ネパール

ネパール:カトマンズ

うえの ともこ

職業…ライター、旅行会社勤務
居住都市…カトマンズ市(ネパール連邦民主共和国)
ナマステ!
ヒマラヤ山脈の麓、摩訶不思議な国にて、てんやわんやの愉快な生活を送っています。
こんなことからあんなことまで主婦的目線でリポートします。

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農村で義理親族の子どもが剃髪式を行うということで招待されました。ネパールの男児のほとんどが行う通過儀礼はこれまで何度か見たこともありますし、パーティーにも出席したことがあるので、同様な内容だろうと思っていましたが、それがそうではありませんでした。
民族によってやり方は様々だそうですが、かなりショッキングでこれはもしかして人権問題に関わるのでは?という儀式が行われていました。


本当は下着も全部脱いで丸裸になるそうです。

本当は下着も全部脱いで丸裸になるそうです。

村の伝統楽器の楽団がやって来て伝統音楽で盛り上げるのは祝賀らしく至って普通。その後、7歳の男児と母方の叔父らは牛小屋に移動し、親族が続きます。牛が繋がれているその場所で、子どもの服を脱がせて、首に縄をつけ、牛小屋の杭に繋ぎます。子どもは四つん這いなり葉っぱを口に咥えさせられるのです。そうその姿は正に牛!そこで叔父に当たる人が頭髪に鋏を入れて坊主頭にします。頭が完全に丸まったら、油を塗って、水で清め、新品の服とネパール男子の正装であるネパール帽を被せます。これで一人前のネパール人男性として扱われることになります。


周囲の人々はなんの戸惑いもなく、微笑ましく見守っていて、お祝いの品や祝儀を渡し、祝福のティカ(赤い米)を額に付けたり、丸めた頭に巻いた白い布に花を挿したりしていました。

なんで牛になるのか?昔からうちの民族はみんなこのやり方だから。という答えしか得られませんでしたが、なんとも不思議で、外国人として、また同じ男児を持つ親としては、どうも喜んでばかりはいられない通過儀礼に疑問が拭えずにいるのでした。




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