ネパール

ネパール:カトマンズ

うえの ともこ

職業…ライター、旅行会社勤務
居住都市…カトマンズ市(ネパール連邦民主共和国)
ナマステ!
ヒマラヤ山脈の麓、摩訶不思議な国にて、てんやわんやの愉快な生活を送っています。
こんなことからあんなことまで主婦的目線でリポートします。

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先月お伝えした新憲法公布後、内容に不満を抱く南部のインド系住民がインドとの国境を封鎖しています。インドからの生活物資、燃料の輸送が滞った結果、現在国内ではこれまでにない規模の燃料危機に見舞われています。


満員バスの屋根に乗車する客

満員バスの屋根に乗車する客

ガソリンスタンドは閉店か長蛇の列。早朝から列に並んでも日没後品切れとなり、給油もできずに出戻りというどうしようもない状態です。わずかな燃料を分かち合うため、車両番号末尾の奇数、偶数によって1日おきに出庫させる交通規制や給油の制限も設けられ、とうとう一般車両への給油は停止されてしまいました。わずかに運行しているバスや乗り合い三輪車が停車すると、群がるように座席を奪い合い、車体にぶら下がって移動する危険を顧みない乗客の姿も。


航空燃料も同様、国内線航空機への給油を優先にするため、カトマンズ離発着の国際線はトリブバン国際空港での給油ができなくなりました。給油のため一旦バングラデシュ、中国やインドなど近隣空港を経由し、運行を継続する航空会社がほとんどですが、運航を取りやめてしまった航空会社もあります。

調理用ガスも不足し、休業に追い込まれるレストランや業務を縮小するホテルまで。薪を使って調理する家庭も出始めています。すぐに薪調理に切り替えられるという柔軟性はさすが!農村暮らしで当たり前に身についていることとはいえ感服です。


インド政府との対話で国境封鎖が徐々に緩和されてきているようですが、平常に戻るまではまだ時間がかかりそうです。その間にも市民生活はじりじりと圧迫され、不自由な生活を強いられています。



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